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名も無きねこに

アドレナリン 清水幾多郎 ロブ=グリエ

2007-10-23 21:46:49 | 仏検準二級
 今日は精神科に行った。

 二週間前からノルアドレナリンに作用する抗うつ剤が出されるようになって、
 抑うつ症状は緩和されているような気がする。
 二年もSSRIを飲んであまり効き目を実感できなかったことから見ると、
 わたしの場合、セロトニン関連の障害ではないのかもしれない。

 ただ、最近些細なことでいらいらするようになっているようだと担当医に相談したところ、
 新しい薬で無理に気分が持ち上げられている分、気が立ちやすくなることもあるといわれた。
 薬に慣れれば、いらいらもなくなるらしい。
 慣れるまでは仕方なかろうということで、一時的に安定剤を処方された。
 また薬が増えたのは嬉しくないが、それでもよくなるのなら、それに越したことは無い。


 病院からの帰り道、途中下車して清水幾多郎の『論文の書き方』を探しに古書店に行った。
 昨日寝る前に見たブログでの紹介が気になっていたからだ。

 250円の出物があったので手にとってパラパラめくってみると、
 文章を書く際の気組みや、言葉選びの話に見える。
 もっと若い頃に読んでおくべきものだったのだろう。
 値段に引き合うほど面白そうにないと判断して、棚に戻した。
 100円なら買ったのだけど。

 古書店を後にすると、若い頃の勉強不足という想念が、
 気持ちの片隅でぶすぶすと煙をあげ始めた。

 なんだか居たたまれなくなり、ふらりと別の大型書店に立ち寄った。

 フランス語の参考書をあれこれながめているうちに、仏検二級の問題集や単語帳が欲しくなった。
 しかし、この時期に教材を増やしてもしょうがない。
 準二級の一次試験が終わったら何か買ってもいいぞと自分に言い聞かせて、
 語学書売り場から離れた。

 さて帰るかと通り過ぎようとした文庫売り場に、
 めずらしく講談社文芸文庫が一杯に並んだ棚があった。
 ここならばもしやと思って見て見ると、ロブ=グリエの『覗くひと』があった。
 1200円の定価も気にせず迷わず買った。
 最初の数ページで読み難さから投げ出して、その後の引越しでどこかに消えてしまった
 『迷路』に比べると、こちらは大分読みやすそうだ。
 もうじき『ボヴァリー夫人』が終わるので、次はこれを読もう。


 『傾向と対策準二級』は、電車の中と病院の待ち時間を利用して、
 これまでやりっぱなしにしていた部分を復習した。

 以前誤答した前置詞の問題はすんなり解けた。
 例文にある動詞の時法もしっかりわかる。
 『フランス語練習問題3000題』の成果だ。
 一方、語法関連は正しい答が頭に残っていなかった。

 一日歩いて疲れたけれど、帰ってきてから、聞き取り:内容一致問題を二問やってみた。

 出題形式説明で例に挙がっている文が、例題・類題から抜き出されたものだったので、
 二問とも正答率が不当に上がってしまった。
 結果は次のとおり(各10点満点)。

 例題:10点。
 ils demandent qu'on leur coupe six gros steaksなんて、
 概説で文章を読んでいなければ聞き取れなかっただろう。
 速く読まれるleurが聞き取れない。

 類題1:9点。
 mais sa vrais passionは文字で見ていなければ意味を取り違えていたろう。
 plage, collineなどの語句を知らなかったので後半の文意が取れなかった。
 さらにpull-overもフランス語での発音を初めて聞いて、なんだか分からなかった。

 概説にあるように、どちらの問題も読まれる文章そのものは、さほど難しくない。
 にしても、語彙不足と聞き取りの経験不足で、手探りで解答せざるを得ない状態だ。

 語法関連の第2問、第3問も語彙不足が痛い。
 本番に間に合うか怪しいが、この本に載っているものは覚えてしおう。
コメント
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