母の病院に向かうため家を出た昼過ぎ、丁度雨が強かった。
駅までずぶ濡れになりながら歩き、電車で病院の最寄り駅に着いた頃には
雨は止んでいた。
母の容体についてドクターから話を聞いたところ、
悪い所は特になく、食事も入院当日から全量10割を摂れているとのこと。
そもそも母が入院した切っ掛けは、ホームで食事を摂れなくなって
いたためだが、直接の原因が不明らしい。
ドクターの所見では環境による可能性があるということで、
このまますぐ退院してホームに戻ってもまた食事を摂らなくなるかも知れないため、
ひとまず母には今月いっぱい病院で生活してもらうことになった。
ドクターの説明を聞いた後本人を見舞いに行ったら、
血色も良く話もでき、元気そうな様子だった。
病院を後にして近くの喫茶店に入り、しばらく姉と話した。
姉も母のことが気がかりだったが、ドクターの話を聞いて安心していた。
ホームにいるよりも病院に居れば、何かあった時に即座に対応してもらえるので、
その方がいいだろうという事で意見は一致した。
母が今後どうなるか分からないし勉強に集中できないだろうから、
冬季のスペイン語検定は見送った方がいいと姉に忠告された。
確かにその通りとは思うところもあるものの、
逆に自分に何か課している方が、心が安定しそうな気もする。
現状勉強が遅れているし受験料も高額なのでここは考えどころだ。
入院費を支払いにまた来週二人で病院に行くことにして駅で別れた。
今日の所は安心して眠れそうだ。
スペイン語は昨日の復習だけにしておこう。