昼下がり、母の見舞いに出かけた。
途中駅前のブックオフで取り寄せた本を受け取った。
ついでに店先に220円で出ていたニーチェ関連の本を買って道中読んだ。
『ニーチェ どうして同情してはいけないのか』
(神崎繁 NHK出版 シリーズ・哲学のエッセンス 2002)
ニーチェで読んだことがあるのは『ツァラトゥストラ』と『悲劇の誕生』だけ。
他の著作も読みたくないわけではないが、如何せん積読本が多すぎる。
門前で門を潜るかどうか考えあぐんでいるとでも言うか。
言ってしまえば何につけても中途半端なのがわたしだ。
病院の最寄り駅で姉と合流し、病院が出してくれている巡回バスに乗った。
面会の手続きを済ませて病室に行くと、母は眠っていたがすぐに目を覚ました。
わたし達と会えてとても嬉しそうだった。
入院するときはこれはもうダメかと思ったが、いまは全然何とも無さそうだ。
まあガンを抱えていても年齢が年齢だけに進行が遅いのだろう。
来週あたりドクターからお呼びがかかって、ホームに戻るか、
別の療養先を見つけるか話があるかも知れない。
母の室にいる間に外は豪雨になった。雷のおまけ付きだ。
面会を終え、駅へのバスの発車時刻までロビーで待っていたら、
一瞬停電になった。すぐに復旧したけれど、待合のモニターは
Windows の再起動画面を映していた。
バスに乗ったら乗ったで、途中渋滞に巻き込まれたけれど、
かえって時間がかかったおかげで、駅に着いた時には雨はほぼ止んでいた。
姉宅の最寄り駅まで移動し、サイゼリヤで夕食にした。
近くに高校でもあるのか、学生服姿の客が大半だった。
食事を終えて店を出たところで姉と別れ、
電車に乗り『ニーチェ』の続きを読んだ。
薄い本なので明日には読み終えてしまいそうだ。
再読するかは読み終えてから検討する。
まずは今日の分のスペイン語にかかろう。