今日は読書会に出かけて、小さな良かったことが二つあった。
昼下がり、隣の市の図書館に向けて家を出て、
途中ドラッグストアで買い物をした際、お釣りを落してしまった。
硬貨がコロコロ転がって冷蔵棚の下に入ってしまい困っていたら、
後ろの男性がつまみ出してくれた。
「100円は大きいものね」と男性の連れのご婦人に言われて、
わたしはひたすら頭を下げてお礼を述べた。
ありがたい、ありがたい。
これが良かったことのひとつめ。
電車に乗って移動して、駅から5、6分歩いて図書館に到着。
数年ぶりに来てみたら様子が大分変っていた。
先について場所取りをしているはずのイカを探そうとしたら、
玄関を入ったところでばったり行き会わせた。
一般の閲覧席は空きがあるものの、静かに本を読んでいる人たちが居る。
さすがにそこで本の読み合わせは出来ないと判断して、
同じフロアに入っているスターバックスに移動した。
スターバックスは注文の仕方が良く分からないんだよな、
と思いながらレジに並んだら、店員の女性が耳が不自由なので
メニューを指さしてほしいと言ってきた。
ホットコーヒーを注文して、手話で「ありがとう」と伝えたら大変喜ばれた。
簡単な表現でも通じて嬉しかった。テレビ講座を見ていた甲斐があった。
これが良かったことのふたつめ。
課題図書の『言葉と物』(ミシェル・フーコー 渡辺一民・佐々木明訳 新潮社 1974)
を取り出して、イカが気になるという部分をしばらく二人で読んでいたら、
三人目のメンバーである好事家氏が合流して、前回の続きからわたしが朗読した。
三時間くらいかけて、三人そろって頭を抱えながら第一章を読み終えた。
いくら頭数が集まっても、わたし達にはとても難しい本だ。
分からない、という事だけはよく分かった。
外もすっかり暗くなったので、今日の集まりはお開きになり、
次回の日取りを決めてから駅で解散した。
自宅最寄駅まで戻ってきて、駅前のブックオフへ行った。
取り寄せた『現代哲学の最前線』(仲正昌樹 NHK出版新書 2020)を受け取り、
スーパーに寄って夕食のパンを買って帰宅した。
寝る前にフーコーを読み直すかスペイン語の復習をしたい。