試験会場からの帰り道、大岡昇平の『野火』を読んでいた。
気になった一節を記録しておく。
私に彼等と何のかかわりがあろう。
私はなおも笑いながら、眼の下に散らばった傷兵に背を向けて、径を上り出した。
もしこの行為の直接の結果が、さしあたり私自身の生命を延ばすことでなかったなら、
私の足取りはさらに颯爽としていたろう。
コメント利用規約に同意する
フォロー中フォローするフォローする
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます