Syl.Com.

名も無きねこに

at 2004 10/30 03:30

2006-07-04 21:59:11 | わたし
職を離れてもやることはいっぱい・・・いいのだろうか?

一ヶ月の契約期間が終わり、やっと放免された。長かった一ヶ月、いろいろあった。

仕事はまたしてもヤッツケにならざるを得なかった。
納期が前倒しにならなかっただけまだマシなほうだけれども、
九日間で700ページ訳すことになってしまってのだから、どうしようもなかった。

翻訳するべき日本語の原稿が納品前日になって発生するとか、そんな事件もあった。

指示命令の系統が何もなく、翻訳する文書がいつサーバーにアップされているのか
さえ知らされないので、年中自分でフォルダの中を捜しまわらなければならなかった
のには、まったく手を焼いた。
皆いい年しているんだから、ファイルを置いたら一言ぐらい言ってくれればいいのに。
「あ、いつのまにか英語になってるよ」なんて聞こえてくると、ちょっとグッと来る。
なっているんじゃなくて、わたしが、していたのだ。

原稿に修正を加えても、誰にも何も言わず、ファイルに修正履歴も残さず上書きする者もいた。
ごめんの一言なく、「指示が無かったから」と言って神経質な少年のように笑う彼。
34にもなって、対人スキル0でやっていくのはエンジニアでもきつかろう。

納品の前の週から、一週間契約で助っ人翻訳者も招いた。
仕事の質は問題ないのだけれど、速度があまりに遅くて、納期の差し迫った
あの時期には誤った選択になってしまった。
結局700ページ強の内、担当してもらったのは80ページ程度。
しかもDTP作業はわたしが担当するというオマケもついていた。
それでも何人かの候補から彼を呼んでくれと上司に言ったのは、
わたしなので文句は言えなかった。

設計補助で来ていた女性がわたしの手伝いをしてくれることになった。
人当たりもよく、細かいことにも気を配れる人だったが、納期が差し迫っていても
業務時間ギリギリに出社して定時に帰るペースで仕事にあたるので、これにも弱った。
彼女と助っ人、わたし、三人でチームを組んでやってはいたが、殆どの仕事は
自分でやるしかない状況だった。よくある話だ。

納期前の10日間は、土日祝日関係なく連続して働いた。
台風のなか出社するのは、寒くてよくない。
何とか納期に間に合うようファイルをでっち上げて気力を使い果たしてしまって、
最後には体調を崩した。
一時期39度近く熱もあったが、それでも客先からいつドキュメントが帰ってきて
変更・修正が入るか分からないため、出社して待機するよう指示された。
仕方が無いから顔だけ出してはいたが、翻訳の仕事は殆どなく、
あるのはエンジニア達の書いた仕様書や設計書を整形するとか、その程度の作業だ。
何日かは熱のせいで眠ることが出来ず、乾癬の症状まで併発してまた眠れず、
二週間たった今は咳がひどくて眠れない。
罰ゲームとしては、まあまあというところか。

それもこれも全て終わったことだ。
設計補助の女性が次の職を見つけて辞めてしまうので代わりに残ってくれないかと
契約の切れる今日になって派遣元から言われたが辞退させてもらった。
体をじっくり休めたいことがまず一つ。
今月のドイツ語の試験に向けて時間が欲しいのもある。
しかし、人見知りが激しく自分の感情を上手くコントロールできず、
仕事をまわす事ができない人々に囲まれる職場はイヤだというのが、理由として大きい。

とはいえ、まったく悪い連中ばかりだったわけでもない。
少し仲良くなったエンジニアの男性からは、いままで知らなかった古本屋さんを教えてもらった。
先週の日曜、早速足を運んでみたら、聞いたとおりかなり大きい店舗だった。
古本屋さんとしては取り扱っている洋書が比較的多く、棚を眺めるのも楽しい。
気になる本がいっぱいあったけれど、ひとまず買ったのは三点。
“On the Beach” Nevil Shute Scholastic Inc. 1957
“Man and his symbols” edited by C.G.Jung Laurel book 1964
『精神分析入門(下)』S.フロイト、高橋義孝・下坂幸三訳 新潮社 1977
マンキューのミクロ経済学もあったけど、その前に読んでおくべきものがあるので見送った。

読むものはたまっていく一方なのだけど、前々から仕事が終わったら買おうと思っていた
テリー・イーグルトンの『美のイデオロギー』(鈴木聡、他訳 紀伊国屋書店 1996)をついに買った。
6000円もした。この手の本は高くて仕方ない。
もう少しお金を足すと、まともな露和辞典が買える。

独検の受験票は昨日、ついに来た。
朝家を出る前に勉強したり、往き帰りの電車の中で本を読んだり、
忘却に対してはかない抵抗を続けていたドイツ語の勉強だが、かなりマズイ。
今回の2級の試験はパスできないかもしれない。
これから三週間で準備できることなど高が知れている。
この時期に取る手としては、これまでの知識を整理しなおすぐらいだろう。

そのまえに、何とか体調を整えないと、夜も眠れない。これはかなわない。
そろそろ横になろう。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« at 2004 09/23 20:54 | トップ | at 2004 11/02 15:37 »

コメントを投稿

わたし」カテゴリの最新記事