帰れる場所が無いんだ
ロシア語講座の再放送を聞きながら、届いた本をさっそくながめていた。
階下で人声がする。かなり大きい。
わたしの部屋のすぐ下には年配の女性が一人で暮らしているが、声は男性だ。
自室の扉をあけると台所の窓越しに複数の人間の声が響いてくる。
階下はとてもさわがしかった。ゆっくり本も読ませてくれないのか。
仕方ないので夕食の買い物に出ようと玄関を出ると、
おなじみの赤い回転灯が視界の隅に入った。
事件か。
通路の手すりから顔を出して下を見ると、いるいる、制服の方々が5~6人。
パトロールの車とバイクが複数台、表にとまっていた。
買い物に行くついでに、警察の人に何があったかを聞いてみた。
下の部屋に泥棒が入ったそうだ。
それに驚いた老女が倒れて骨折してしまい、そのままの状態でずっといたらしい。
隣人の話によると、第一発見者は遊びに来た「彼氏」とのことだ。
それにしても齢70で彼氏がいるというのも、なんだかな。
まあ、命に別状は無いのはなによりだ。
二三日前、深夜に階下の明かりがずっと点いたままになっているのが気になったが、
この事件と関係あるのかもしれない。
いつだったか、最近階下から扉を叩くような大きな音が聞こえたのも気になるので
警察の人に話してみたが、記憶が不確かだったので、あまり役に立てなかったようだ。
警官の聴取が終わって、近所の人と話していると、あまり見かけない人たちが
どっからかワラワラと出てきて部屋の玄関口にあつまっている。
「公明党の人、創価学会だよ。」と隣人は言う。
会員が困ったことになると助け合う制度がきっとあるんだろうけど、
それにしても素早い展開だ。
だったらいっそのこと、昨日ぐらいに老女を発見してもよさそうだ。
そういえば、2~3年前、真下の部屋で小火が出たこともあった。
そのときは、警報で叩き起こされたわたしと件の隣人とで火を消し止めて、
大事には至らなかった。しかしそれ以後、こちらも安心して暮らせない。
それで今回の事件だ。
これまで身に覚えの無いことでわけのわからない苦情を老女からさんざん言われているので、
前回の火事や今回のような事件があると、こちらとしても気持ちは穏やかではない。
高齢者の一人暮らしだと、どうしても気の回りきらないことが出てしまうのだろう。
それはわかるが、いいかげん何とかしてもらいたい。
ロシア語講座の再放送を聞きながら、届いた本をさっそくながめていた。
階下で人声がする。かなり大きい。
わたしの部屋のすぐ下には年配の女性が一人で暮らしているが、声は男性だ。
自室の扉をあけると台所の窓越しに複数の人間の声が響いてくる。
階下はとてもさわがしかった。ゆっくり本も読ませてくれないのか。
仕方ないので夕食の買い物に出ようと玄関を出ると、
おなじみの赤い回転灯が視界の隅に入った。
事件か。
通路の手すりから顔を出して下を見ると、いるいる、制服の方々が5~6人。
パトロールの車とバイクが複数台、表にとまっていた。
買い物に行くついでに、警察の人に何があったかを聞いてみた。
下の部屋に泥棒が入ったそうだ。
それに驚いた老女が倒れて骨折してしまい、そのままの状態でずっといたらしい。
隣人の話によると、第一発見者は遊びに来た「彼氏」とのことだ。
それにしても齢70で彼氏がいるというのも、なんだかな。
まあ、命に別状は無いのはなによりだ。
二三日前、深夜に階下の明かりがずっと点いたままになっているのが気になったが、
この事件と関係あるのかもしれない。
いつだったか、最近階下から扉を叩くような大きな音が聞こえたのも気になるので
警察の人に話してみたが、記憶が不確かだったので、あまり役に立てなかったようだ。
警官の聴取が終わって、近所の人と話していると、あまり見かけない人たちが
どっからかワラワラと出てきて部屋の玄関口にあつまっている。
「公明党の人、創価学会だよ。」と隣人は言う。
会員が困ったことになると助け合う制度がきっとあるんだろうけど、
それにしても素早い展開だ。
だったらいっそのこと、昨日ぐらいに老女を発見してもよさそうだ。
そういえば、2~3年前、真下の部屋で小火が出たこともあった。
そのときは、警報で叩き起こされたわたしと件の隣人とで火を消し止めて、
大事には至らなかった。しかしそれ以後、こちらも安心して暮らせない。
それで今回の事件だ。
これまで身に覚えの無いことでわけのわからない苦情を老女からさんざん言われているので、
前回の火事や今回のような事件があると、こちらとしても気持ちは穏やかではない。
高齢者の一人暮らしだと、どうしても気の回りきらないことが出てしまうのだろう。
それはわかるが、いいかげん何とかしてもらいたい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます