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「みんなのドラえもん展」

 こんなとき、「どこでもドア」があったら、「スモールライト」があったら、「タイムふろしき」があったら。ドラえもんのマンガやアニメと共に過ごした子供時代、何度そんなことを思っただろう。私に限らず、きっとドラえもんと一緒に育った子供たちは、同じような願いを心に抱いていたのではないかと思う。
 その「みんなのドラえもん展」を、京都駅ビルの美術館「えき」KYOTOに見に行った。
 入り口を入ると、まず目に飛び込んでくるのが、きれいに並べられたコミック本の、色鮮やかな表紙絵である。どれも見覚えのあるもので、懐かしい。
 ドラえもんの今までのあゆみを示す資料や、ドラえもんグッズ、海外で出版されたコミックスなどが並んでいるけれど、しかし、なんと言っても展示の目玉は貴重な原画である。ペンのタッチや修正したあとの生々しく残った原画には、一種憧れのようなものがあって、しかもその内容が、子供の頃に読んだものばかりで、ああ、こんな話もあったと、繰り返し読んだマンガの一場面一場面が鮮やかに思い出され、感慨深いものがあった。藤子・F・不二雄の洗練された線から生まれた可愛いキャラクターたちは、連載開始から30年以上が経った今でも、時代を感じさせることはない。
 1970年の連載開始以来、いまも、子供たちに愛され続けるドラえもん。訪れた家族連れの、子供たちはもちろん、お父さん、お母さんもドラえもん世代だろう。まさに、世代を超えてみんなが楽しめる、「みんなのドラえもん展」である。
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