これからしばらく、桜ネタを続けたいと思います。
「桜ネタ」ったって、ただ薄紙を小さく切って、
散らしてただけなんですけどね、
でも実は、
これが一番、ネタが多かったりいたします。
なぜなんでしょうねぇ。
やっぱり、普通はあまりやらない「芸」だから、かな?
今回の芝居をご覧になっていない方には、
「???」だと思いますので、
少々説明いたしますと・・・、
私、今回、初めて(もっとも、あんまりベテランの人はいないだろうけど)
ピンクの薄紙を小さく切った「桜」を
扇子であおいで舞い上がらせる
という「芸」を披露したのでございます
いや、あれ、簡単そうに見えるでしょ?
ところがどっこい、ちゃんとコンスタントに舞わせるのは、
なかなか大変で、本当に「芸」なんですよ!
後見役の元(田村元)ちゃんが下手後方から、
私が上手前方から、
一緒に桜を散らすと決まったとき、
まず頭に浮かんだのは、
「切るのが大変だなぁ」ということ。
でも!
やってみて、それどころじゃない、ってことがわかりました。
散らないんだから~、あれが!
で、とにかく練習しかない、ということで、
あのシーンの稽古をするたびに、
毎回、桜も散らしました。
つまり、
「はーい。じゃあ、もう一度、同じところから」
と言われるたびに、全員でせっせと桜をかき集め、
それをもらって、また胸に仕込み、
ハタハタハタハタと散らしていく。
それを何度も何度も!
そうなんです。
そのたびに全員で拾ってくれて・・・、
なのに、うまくいかなくて・・・
「ごめん。
こんなに一生懸命拾ってくれたのに、
また、上に上がらなかった 」
・・・なんて、
ちょっと青春ドラマ系ですが、
でも、ああいうのはホントに申し訳ないんですよね。
しかし、みんなの協力の甲斐あって、
元ちゃんも私も、かなり急ピッチで腕が上がり、
本番前には、
かなりの確率で上に舞い散るようになってきました。
上がれば自分も気持ちいいし、
次はもっと、と気合も入るというもので。
(こういう単純作業の方がストレスが少ないですしね)
毎回、張り切ってやっていたのですが・・・、
(つづく)