今日、とある勉強会で、
初めて「本物」をさわりました。
講師の先生のお父様の遺品だという、
「軍隊手帳」と「マラリア罹患証明書」
どちらも存在すら、知りませんでした。
間違いなく65年以上前のものなのに、
軍隊手帳があまりにきれいなのにびっくり。
保管もよかったんでしょうが、
これが現役だった時代は、
戦地で常に携帯していたはず。
なのになぜ?
と思ったら、
中に答えがありました。
つまり、この手帳は、
天皇陛下から賜った品であるゆえ、
ありがたく大切に使え、
といった内容のことが書いてあったんです。
・・・なるほど。それでなのか。
厳しい環境の中でも、
この内容に背くことなく、
本当に大切に大切に使っていたんでしょう。
もう1枚の、マラリア罹患証明書は、
戦地でマラリアにかかって、日本に帰されるときの証明書。
上の軍隊手帳に挟まれていたのを発見したのだそう。
ゲゲゲの世界だ・・・。
この方(講師のお父様)は、
マラリアで日本に帰ったものの、
それが元で数年後に亡くなったそうです。
この紙にも、この手帳にも、
人の人生や命が深く関わっている。
本物の重みに、出席者全員、
しばし言葉を失っていました。