望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

女心

2010-11-20 00:52:25 | 演劇・舞台・小劇場
 
先日の撮影。
とあるCMだったのですが、
私、おばあちゃんの役でした。

息子夫婦に子供が2人に、老夫婦という、
これぞCMの典型といった家族パターン。


で、現場で、私に声をかけるのに、
監督が口ごもっていたんですね。


CMは役名がありませんから、
呼ぶとしたら「おばあちゃん」

しかし、堂々と「おばあちゃん」と呼ぶには、
私はまだビミョーなお年頃。
一応「女優」だったりもするもんだから、
そりゃあ、呼びにくい。


その雰囲気を察したので、
こちらから言いました。

「おばあちゃん役なので、
 おばあちゃんと呼んでもらって構いませんよ」

「あ、そうですか?
 すみません」

明らかにホッとしている様子に、
私も安心しました。



・・・が、

そこから突然・・・きたのです。


「おばあちゃん、もう一歩前へお願いします」
「おばあちゃんは目線をあちらに」
「あ、おばあちゃん、ちょっといいですかぁ?」

堰を切ったように「おばあちゃん」の大洪水 


そりゃね。
自分がいい、って言ったんだし。
役はおばあちゃんなんだし。

あっちには何の落ち度もない。

でも、このどんどん膨らむ不快感は何なんだ  

私自身、まさか、
ここまで不快になると思いませんでした(笑)


 理屈じゃないのよ! 不愉快なのよっ!



そのうち、ちゃんと名前を呼んでくれるようになって、
私の機嫌もおさまったのですが、


もしかすると、私の不快感がわかっちゃった?


それであわてて、名前に切り替えた??


うん。可能性はなくもない。



でも「女優」を使う仕事をしてるんなら、
このくらいの女心、わからなきゃね

・・・って、
なんか私、勝手なこと言ってる?
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

参加中。よかったらクリックを!

人気ブログランキングへ