望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

ウラ話・桜こもごも(その4)

2010-11-05 18:34:10 | 舞台・ウラ話
 
公演も半ばにさしかかったとき、
ある朝、左肩にイヤな重さが・・・


痛いというほどではないのに、
左腕から左肩、左側の肩甲骨あたりまでが、
なんだか自分の体じゃないみたいな感覚なんです。


はい。すぐに原因は思いつきました(笑)


桜しかないわ・・・。
 

もう1人、桜を散らしている「桜コンビ」の元ちゃんとは、
稽古の頃から「これ、左肩、ヤバいかもね」と話していたんです。



やっぱりきたか・・・。


劇場に入って、元ちゃんに「どう?」と聞くと、
やっぱり彼も「かなり、きてます」とのこと。


まぁ、本番は多くて2回。

稽古の時のように、10回!なんてことはないので、
あまり無理をせずに、筋力温存。

そう頑張らずにやれば、楽勝でいけるはず。


そう。

間違いなく、楽勝!


・・・だったんです。


ホントはね。


なのに・・・、


これができないんですよね~


いざとなると、あの単純作業に夢中になっちゃって 


いかにきれいに 
 いかにコンスタントに 
  いかに高く舞わせるか 


力の限り、やってしまうんです。どうしても。
(お前はアホか 



その上、ストップモーションになったときに、
ちょうど上から、
数枚の桜がはらはらと落ちていけば、

人間が止まっているだけに、動と静で美しいわ、
などと思いつき、

頼まれもしないのに、
そのタイミングをきっちり計って、最後の桜を散らす、

などというコダワリに、けっこう命をかけてたり致しまして、


もう本番のときは、背中の痛みはどこへやら。

芝居が全部終わって、着替える段になって、
「あいた、いた、いた、いたた・・・・・・・・・・」


もう、ラストスパートには、シップの5枚貼り!



そこまでするか?

もっとほかに、やるべきことがあるだろう?

と、自分で自分に突っ込みながら、


それでもね、やりたかったんです。


ホントに、あの気持ち、
一度、桜を散らしたらわかりますって!

(いるのか? 散らす人間??)


(つづく)




(上の内容とは無関係の)思い出の1枚

文士役のばーしー(芝博文)君のバースデー。

テーブルがないので、イスにケーキを置いてお祝い。

でも、こういうイベントは楽しいものです。


ただ、これのおかげで、夜の部の用意が遅れ、
あとで全員大慌てでした 


コメント (2)
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