公演も半ばにさしかかったとき、
ある朝、左肩にイヤな重さが・・・
痛いというほどではないのに、
左腕から左肩、左側の肩甲骨あたりまでが、
なんだか自分の体じゃないみたいな感覚なんです。
はい。すぐに原因は思いつきました(笑)
桜しかないわ・・・。
もう1人、桜を散らしている「桜コンビ」の元ちゃんとは、
稽古の頃から「これ、左肩、ヤバいかもね」と話していたんです。
やっぱりきたか・・・。
劇場に入って、元ちゃんに「どう?」と聞くと、
やっぱり彼も「かなり、きてます」とのこと。
まぁ、本番は多くて2回。
稽古の時のように、10回!なんてことはないので、
あまり無理をせずに、筋力温存。
そう頑張らずにやれば、楽勝でいけるはず。
そう。
間違いなく、楽勝!
・・・だったんです。
ホントはね。
なのに・・・、
これができないんですよね~
いざとなると、あの単純作業に夢中になっちゃって
いかにきれいに
いかにコンスタントに
いかに高く舞わせるか
力の限り、やってしまうんです。どうしても。
(お前はアホか )
その上、ストップモーションになったときに、
ちょうど上から、
数枚の桜がはらはらと落ちていけば、
人間が止まっているだけに、動と静で美しいわ、
などと思いつき、
頼まれもしないのに、
そのタイミングをきっちり計って、最後の桜を散らす、
などというコダワリに、けっこう命をかけてたり致しまして、
もう本番のときは、背中の痛みはどこへやら。
芝居が全部終わって、着替える段になって、
「あいた、いた、いた、いたた・・・・・・・・・・」
もう、ラストスパートには、シップの5枚貼り!
そこまでするか?
もっとほかに、やるべきことがあるだろう?
と、自分で自分に突っ込みながら、
それでもね、やりたかったんです。
ホントに、あの気持ち、
一度、桜を散らしたらわかりますって!
(いるのか? 散らす人間??)
(つづく)
(上の内容とは無関係の)思い出の1枚
文士役のばーしー(芝博文)君のバースデー。
テーブルがないので、イスにケーキを置いてお祝い。
でも、こういうイベントは楽しいものです。
ただ、これのおかげで、夜の部の用意が遅れ、
あとで全員大慌てでした