望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

ウラ写真・劇場の日々<4月の氷雨が役者を泣かす>

2015-05-29 19:14:54 | 舞台・ウラ話

さて・・・。


これだけ暑くなってから、
思い出すのも難しいのですが、

たかが先月ですよ!

先月の上旬。

・・・2月並みの寒さだった、

って、覚えてます?

そして、まぁ、どんだけ降るんだ、
っていうほど、雨が降ったってこと・・・。


  忘れもしない。

公演はちょうど、あの時期だったんですよね。

来て下さったお客様にも、
本当に申し訳なかったし、

こっちも辛かった 


とにかく、2階の楽屋と、1階の舞台。

これをつなぐのが <外階段> だという・・・。

これがキャスト側の苦労の元なんですね。


これに関しては、
このあたりに詳しく書いていますが、
  
2013年2月10日11日12日


この時には、衣装替えがほとんどなかったので、
楽屋には戻らないという選択になりましたが、

今回のように衣装替えが多いと、
戻る以外の選択肢はないわけで・・・。


舞台裏の扉です。
当然防音扉です。
だから重いです。

これをヨイショと開けると、



お天気が良い時はこのように板を置いて、

舞台裏の扉を閉めてから、ゆっくりとつっかけやスリッパを履いて、
階段を上って楽屋に向かいます。

左側にコンクリートの柱のように見えているもの、
これが楽屋とつながる階段の裏側です。

そして階段を上って、


楽屋の扉を開けて、中へ入ります。


だからお天気さえよければ、
別に何の問題もないのです。

だけど雨の時には、
板を置いている場所はほとんど水たまり。

履物も濡れるので、中に持って入ります。

いやこれがね、

 音を立ててもよくて、

 ゆっくりやってもいい、のなら、

  そんな大変ではないのです

外の音が入ってしまうため、
扉は瞬時に閉めなくてはなりません。

それも当然、しずか~~に、です。

いかに早く、履いていたスリッパを抱えて、
こっそりと扉を閉め、
濡れた衣裳や髪を整えて、舞台に向かうか。

また反対に、いかに早く、
雨の中でスリッパを履いて、
こっそりと扉を閉め、
衣装や髪を濡らさずに、楽屋に走りこむか。


それも1人なら、大したことはないんです。

それが、なんの巡り合わせか、
今回、まとまっての移動が多かった

5~6人一気だと、かなり大変な状態になります。


そう! ムカデ競走です!

形としてはムカデ競走が1番近い!

もちろん足を結んだりはしていませんが(笑)


そのくらいに大勢が接近して、

そーーーっと、扉を開け、

どーーーっと、でも静かに中に入り、

そ――ーっと、扉を閉めて、ホッ

 ・・・を繰り返していました。



ひどい雨の日。
舞台で物語が進んでいる、その裏では、

びしょびしょになりながらのムカデ競走が、
1日何回も繰り広げられていたのです。

写真があれば面白かっただろうけど、
んなもん、撮れるワケがない!


ただし、
KASSAIさんの名誉のために、
これだけはお話ししておきます!!

KASSAIさんは、この大きさの劇場にしては、
とても楽屋が広く、居心地がいいのです。

役者の居心地をすごく考えて下さっている、
そういう劇場です。

ただ、たぶん消防法か何かで、
雨除けに、外階段を覆う、といったことが、
できないんだと思います。


ということで、
誤解を解いたところで、舞台裏へと進みます。


    (つづく)




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