さて・・・。
これだけ暑くなってから、
思い出すのも難しいのですが、
たかが先月ですよ!
先月の上旬。
・・・2月並みの寒さだった、
って、覚えてます?
そして、まぁ、どんだけ降るんだ、
っていうほど、雨が降ったってこと・・・。
忘れもしない。
公演はちょうど、あの時期だったんですよね。
来て下さったお客様にも、
本当に申し訳なかったし、
こっちも辛かった
とにかく、2階の楽屋と、1階の舞台。
これをつなぐのが <外階段> だという・・・。
これがキャスト側の苦労の元なんですね。
これに関しては、
このあたりに詳しく書いていますが、
2013年2月10日、11日、12日、
この時には、衣装替えがほとんどなかったので、
楽屋には戻らないという選択になりましたが、
今回のように衣装替えが多いと、
戻る以外の選択肢はないわけで・・・。
舞台裏の扉です。
当然防音扉です。
だから重いです。
これをヨイショと開けると、
お天気が良い時はこのように板を置いて、
舞台裏の扉を閉めてから、ゆっくりとつっかけやスリッパを履いて、
階段を上って楽屋に向かいます。
左側にコンクリートの柱のように見えているもの、
これが楽屋とつながる階段の裏側です。
そして階段を上って、
楽屋の扉を開けて、中へ入ります。
だからお天気さえよければ、
別に何の問題もないのです。
だけど雨の時には、
板を置いている場所はほとんど水たまり。
履物も濡れるので、中に持って入ります。
いやこれがね、
音を立ててもよくて、
ゆっくりやってもいい、のなら、
そんな大変ではないのです
外の音が入ってしまうため、
扉は瞬時に閉めなくてはなりません。
それも当然、しずか~~に、です。
いかに早く、履いていたスリッパを抱えて、
こっそりと扉を閉め、
濡れた衣裳や髪を整えて、舞台に向かうか。
また反対に、いかに早く、
雨の中でスリッパを履いて、
こっそりと扉を閉め、
衣装や髪を濡らさずに、楽屋に走りこむか。
それも1人なら、大したことはないんです。
それが、なんの巡り合わせか、
今回、まとまっての移動が多かった
5~6人一気だと、かなり大変な状態になります。
そう! ムカデ競走です!
形としてはムカデ競走が1番近い!
もちろん足を結んだりはしていませんが(笑)
そのくらいに大勢が接近して、
そーーーっと、扉を開け、
どーーーっと、でも静かに中に入り、
そ――ーっと、扉を閉めて、ホッ
・・・を繰り返していました。
ひどい雨の日。
舞台で物語が進んでいる、その裏では、
びしょびしょになりながらのムカデ競走が、
1日何回も繰り広げられていたのです。
写真があれば面白かっただろうけど、
んなもん、撮れるワケがない!
ただし、
KASSAIさんの名誉のために、
これだけはお話ししておきます!!
KASSAIさんは、この大きさの劇場にしては、
とても楽屋が広く、居心地がいいのです。
役者の居心地をすごく考えて下さっている、
そういう劇場です。
ただ、たぶん消防法か何かで、
雨除けに、外階段を覆う、といったことが、
できないんだと思います。
ということで、
誤解を解いたところで、舞台裏へと進みます。
(つづく)
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