さかざきが綴る「アンティークな日々」

アンティークディーラーさかざきがアンティークのこと、日常のことを綴っています。

「ベル・エポックの百貨店カタログ」

2008-02-14 | 日常生活

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 今朝も河村は一人で朝のお買い物。近くのショッピングセンターに一人で遊びに出掛けました。そんな彼が「ほらこれ、喜ぶと思って。」と私のために買ってきてくれたもの。それがこの「ベル・エポックの百貨店カタログ」です!

 彼の予想を裏切らず、表紙を見ただけで「え?何なに!?」と大興奮の私。19世紀末、パリに七つあったデパートのカタログ集で、お馴染みのボン・マルシェやプランタン、2005年に労使交渉の決裂からクローズしたサマリテーヌ、今はなきルーブルやベル・ジャルディニェールなどなど、まさに「ベル・エポック」の時代を彩ったパリのデパートの華々しさがよみがえる一冊です。

 当時のデパートが女性客をターゲットに絞っていたことから、カタログのほとんどがドレスや帽子、下着、手袋や靴、化粧小物などの女性用品が占め、私達が現代アンティークとして目にするアイテムが「これでもか!」という程膨大な量で掲載されています。(あなたが持っているアンティークが掲載されているかも?)今はアンティークとしてしか目にすることはありませんが、それが実際に使われた時代へとタイムトリップするようで、見ているだけで楽しくなってしまいます。ページを繰っているうちに、私がいつも扱っているようなカルトナージュのソーイングボックスや、現在も商品で持っているバカラ製のソープディッシュのシリーズが出てきたときには感激。豪華な子供服のページには、あまりの可愛さにしばし目を奪われてしまいました。

 パリのデパートカタログは、今までも買付けの折にボン・マルシェの実物を見たことがあったのですが、残念ながら私達が見たのは、1930年代のもの。ちょうどこの19世紀末のカタログが見たいなぁ、と常々思っていたのでした。そんなこともあり、大満足だったこの本。もちろん、皆様におすすめです!

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バレンタインデイの今日、我が家のデザートはチョコレートではなくピンクとクリームのハート型マカロン。16世紀には歴史に登場するマカロンですが、19世紀末、まさかハート型のマカロンはなかったでしょうね?

 

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