お休みの今日は河村と一緒にまずは自宅の人形町近くにある美味しいイタリアンレストランへ。河村は私が名古屋に帰っていた先週のお休みにも一人でここへ来たほど、最近の彼のお気に入りです。その話は置いておいて...。
その河村といえば、お店は午前11時オープンだというのに、毎日朝9時には自宅を出て日本橋のあちらこちらを散策し、銀座のお店へ歩いて行っています。今日はその散策先へ一緒に出掛けました。(どうぞしのぶ写真館をご参照ください。)
まずは河村が毎朝通るにもかかわらず、その時間はまだ開いていないので、一度入ってみたかったという工芸ギャラリー「ヒナタノオト」へ。
古いビルなのに(「セントラルビル」の字体もカッコいい!)、窓枠やドアの空色が爽やか。ひとつひとつ選ばれたモノ達が収まるところに収まっているような、素敵なお店でしたよ。オーナーさんと私たちの髪を切って貰っている美容師さんが知り合いだといいうことが分かり、びっくり!
河村自慢の古い住宅の一つ。この二階の洗い出しの装飾はやっぱり戦前でしょうかね。おうちの前の自転車も味がありました。
こちらは老舗の刷毛店江戸屋。ホームページを見たら、なんと1718年創業でした。この画像では分かりにくいのですが、中の作り付けの棚やガラスケースなど、どれも古くて素敵!いい感じでした。
また別のお店ですが、今日は創業1643年の佐々木印店のオーナーさんとお話しする機会が。ご先祖は近江の国から江戸へ徳川家康に召し出されて以来、代々の将軍や大名の印章を作ってきたのですって!代々保存してきた今でいう注文書や印章見本の古文書は中央区の有形文化財になっているのだそうです。日本橋恐るべし!
右側は既に朽ち果てていますが、左側のお店はいまだ現役のテーラー。看板建築のため、三階部分は実際にはほとんど面積がないはずです。この近所には、廃業した古い理髪店など、私たちにとっての面白い物件が色々でした。
こちらは昭和6年築の丸石ビルディング。あの丸石自転車のビルディングです。昭和6年といえば奥野ビルよりも古いですね。ここは河村が「しのぶ写真館」にも掲載していたロマネスクビル。見どころたっぷり!表側から眺めるだけで、とても面白かったですよ。国の有形文化財にも登録されています。
エントランスにはこの通りライオンちゃん(思わず「ちゃん」付けで呼んでしまう感じ。)2頭がいます。
他にもふくろうやりす(?)など色々な動物が登場。これって、まるでフランスのロマネスクの教会みたいです。
表のライオンは、正面から撮るとちょっぴり威厳がありますが、横から見ると大仏風なたてがみがおかしいです。
レースのような金属デコレーションの向こうはらくがんのような天井細工。きっと内部の装飾も素敵なはず。
給水用のポンプも年代物。これって当時は輸入物だったのかもしれませんね。
今日はこのまま東京駅までブラブラ歩き、「なんだか買付けみたいだね。」なんて話しつつ、ふたりともくたくたになるまで歩きました。いつもお店にずっといて運動不足なので、たまにはこんな散策の一日も良いかな。