昨日,TAV「交通死被害者の会」研究会準備会合の席で,噂の被害者ノートの実物を拝見しました。
以下は,読売新聞の記事(7月24日)です。
『犯罪や事故の被害者や遺族が、自らの体験を生かし、「被害者ノート」を作成した。被害者や遺族はどうしたらいいか、わかりやすくまとめられている。
発案したのは、埼玉県東松山市の小沢樹里さん(33)。2008年に、飲酒運転の乗用車に衝突されて、夫の両親を亡くした。小沢さんは、逮捕から裁判までの流れがわからず、加害者が罰せられるのかどうか不安に思ったという。体調も悪くなり、被害者相談窓口の連絡先を探すのもつらかった。
小沢さんは、「被害者が必要な情報を得られるようにできないか」と考え、商社員の夫を業務上のトラブルで殺害された(中略)Kさんに相談。12年に、ストーカーや婦女暴行の被害者もまじえた約30人で「途切れない支援を被害者と考える会」(東京)を結成し、ノート作りを始めた。
会員それぞれが、犯罪被害の後でつけていた記録を持ち寄り、当時知りたかった情報や必要な手続きを選び出したという。
「事情聴取で『言っていることが前回と違う』と言われないように頭の整理を」「加害者側のペースでものごとを運ばれないように、早い段階で弁護士に相談する」など、体験に基づくアドバイスが掲載されている。
国が遺族や被害者に支給する「犯罪被害者等給付金」の申請など、必要な手続きも一覧にまとめた。支援者の名刺を貼り付けたり、警察への説明用に家族関係の図を書き込んだりできるように余白も取った。
小沢さんは、「突然、非常事態に放り込まれるのが犯罪の被害者だ。このノートを、日常生活を取り戻すために役立ててほしい」と話している。
100ページ。初版は220部で、犯罪の被害者には無償で郵送する。また、増刷のための助成金や寄付金も募集中。問い合わせは同会に』です。
この被害者ノートは,弁護士が身柄を拘束された被疑者に渡す「被疑者ノート」に対抗して作られたものですが、この被害者ノートには,犯罪被害者へのアドバイスも満載でした。
ただ,この被害者ノートは,すべての犯罪の被害者を対象にしているため,アドバイスが多少ズレている箇所もあります。しかし,犯罪被害者にとって,事件後のことをできるだけ記録しておくことの重要性を明らかにした意義は非常に大きいでしょう。
以下は,読売新聞の記事(7月24日)です。
『犯罪や事故の被害者や遺族が、自らの体験を生かし、「被害者ノート」を作成した。被害者や遺族はどうしたらいいか、わかりやすくまとめられている。
発案したのは、埼玉県東松山市の小沢樹里さん(33)。2008年に、飲酒運転の乗用車に衝突されて、夫の両親を亡くした。小沢さんは、逮捕から裁判までの流れがわからず、加害者が罰せられるのかどうか不安に思ったという。体調も悪くなり、被害者相談窓口の連絡先を探すのもつらかった。
小沢さんは、「被害者が必要な情報を得られるようにできないか」と考え、商社員の夫を業務上のトラブルで殺害された(中略)Kさんに相談。12年に、ストーカーや婦女暴行の被害者もまじえた約30人で「途切れない支援を被害者と考える会」(東京)を結成し、ノート作りを始めた。
会員それぞれが、犯罪被害の後でつけていた記録を持ち寄り、当時知りたかった情報や必要な手続きを選び出したという。
「事情聴取で『言っていることが前回と違う』と言われないように頭の整理を」「加害者側のペースでものごとを運ばれないように、早い段階で弁護士に相談する」など、体験に基づくアドバイスが掲載されている。
国が遺族や被害者に支給する「犯罪被害者等給付金」の申請など、必要な手続きも一覧にまとめた。支援者の名刺を貼り付けたり、警察への説明用に家族関係の図を書き込んだりできるように余白も取った。
小沢さんは、「突然、非常事態に放り込まれるのが犯罪の被害者だ。このノートを、日常生活を取り戻すために役立ててほしい」と話している。
100ページ。初版は220部で、犯罪の被害者には無償で郵送する。また、増刷のための助成金や寄付金も募集中。問い合わせは同会に』です。
この被害者ノートは,弁護士が身柄を拘束された被疑者に渡す「被疑者ノート」に対抗して作られたものですが、この被害者ノートには,犯罪被害者へのアドバイスも満載でした。
ただ,この被害者ノートは,すべての犯罪の被害者を対象にしているため,アドバイスが多少ズレている箇所もあります。しかし,犯罪被害者にとって,事件後のことをできるだけ記録しておくことの重要性を明らかにした意義は非常に大きいでしょう。