昨日は,大阪市内で開かれた被害者支援シンポジウムに参加しました。
そのシンポジウムについて,NHKは以下のように報道しています。
14年前、長崎県佐世保市で同級生に殺害された小学6年生の女子児童の遺族が1日、大阪市で開かれたシンポジウムで講演し、犯罪被害者への支援体制の重要性を訴えました。
このシンポジウムは、犯罪被害者やその家族を支援しているNPO法人、「大阪被害者支援アドボカシーセンター」が大阪・天王寺区で開いたものです。
シンポジウムには平成16年に長崎県佐世保市の小学校で同級生にカッターナイフで切りつけられて殺害された小学6年生の女子児童の父親と兄が参加しました。
この中で、事件当時、中学3年生だった兄は「父親に心配をかけないよう、布団の中で泣いていた。遺族のきょうだいは、我慢している部分が必ずあるので親以外に話を聞いてくれるような配慮が必要だ」と話し、きょうだいへの支援の重要性を訴えました。
また、父親の御手洗恭二さんは、「息子と事件のことを話しあえるようになるまで10年かかった。ぎりぎりの状態の中で信頼できる相手に相談できるようにすることが支援の第一歩だと思う」と話していました。
今回のシンポジウムのメインテーマは犯罪等で亡くなった被害者の兄弟姉妹へのケアの必要性でしたが,私は,御手洗恭二さん(被害者の父)が言われた,信頼関係が築けていない人の支援は受けにくいということでした。
やはり,被害者家族と支援者とをつなぐのは,被害者家族の周辺にいる人たち,被害者家族が信頼できる人たちなのです。