ステルスとは敵のレーダーには映らない戦闘機のことで、ステルスのように見つかりにくい値上げのことをステルス値上げといいます。Shrink(縮小)とInflation(インフレ)の合成語であるシュリンクフレーション(Shrinkflation)とも呼ばれます。これは、販売される商品の価格は変わらないまま、その内容量が収縮(シュリンク)していくことを表しています。
メーカーが原材料の高騰や消費税アップなどにより商品の値段を上げたい場合、あからさまに値上げをすると購入者が敬遠して売り上げが落ち込んでしまいます。そこで、価格やパッケージは変えず、容量やサイズを縮小させることで、実質的な値上げを果たせる
と解説されています。最近は,ステルス値上げを行うと,そのことがSNSなどで暴露されて,企業イメージを損なってしまうので,ステルス値上げは避けるようになってきたそうです。
このステルス値上げを弁護士・法律事務所に当てはめると,弁護士が依頼者のためにやるべきことの一部を省略すること(=手抜き)になるのでしょうが,私は,その意味のステルス値上げは絶対にしません。