大阪市から,ネットワーク型市民セミナー「犯罪被害や被害者支援について考える(1月25日)」中止のお知らせが来ました。少年犯罪被害当事者の会の武るり子さんのお話,聴きたかったのですが,残念です。
犯罪が発生すると,一般市民&第三者から,しばしば,被害者にも落ち度がある,被害者も悪い,と言われることがあります。その典型例が,詐欺です。実は,民法も,詐欺の被害者と「善意の第三者」(事情を知らない当事者以外の者)のいずれを救済するべきかで,「善意の第三者」を救済するとの立場を表明しています。
しかし,井出智香恵さんが被害者となった詐欺事件の全容を見れば明らかなように,加害者が100パーセント悪いのです。「被害者の落ち度」に見えるものは加害者が巧妙に作り出したのです。