「犯罪被害者精通弁護士」とは、犯罪被害者支援の経験や理解のある弁護士であり、日本弁護士連合会が認定する研修を受けた弁護士です。
つまり、日本弁護士連合会が認定する研修さえ受ければ、実際に、犯罪被害者やその家族と会って、その話を聴いたことない人間も、「犯罪被害者精通弁護士」となってしまうのです。
現在は、そのような者たちを日本司法センター(法テラス)が、被害者らに紹介する業務を行っています。
他方で、来年中に、国費で、犯罪被害者らに弁護士を付ける制度がスタートするということで、この精通弁護士の増員の要請が日弁連から各地の弁護士会に来ているのです。
しかし、問題は、「精通弁護士」がホントに犯罪被害者らを支援できているのか、なのです。
この点の検証を抜きにして、精通弁護士の増員とは笑止千万なのです。