アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

魅力的だったEF58の団臨

2018-05-29 16:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

EF58の撮影で欠かすことの出来なかった列車は、時刻表に記載のない団体臨時列車たちだろう。もちろん、定期で走っていた荷物列車をはじめ、優等列車の先頭に立つゴハチの姿は、いつも凛々しく、どんな日本の風土にもマッチしていて写欲をそそられたものだ。しかし、臨時列車けん引時のゴハチの姿も、さらに魅力的に映り、予期せぬ時間や場所、そして何と言ってもけん引する車輛達のバリエーションは無限であり、一度取りつかれると泥沼のごとく深みにハマってしまう魅力を持っていた。

12系、14系に始まり、大好きだったお座敷編成やオールグリーン編成、オールロネやハネもけん引し、普段見られない光景にカメラを構えながら興奮したものだ。今にして思えば当時は、こういった臨時列車が現在よりはるかに多く設定されていて、目を楽しませてくれたが、時代の流れとともに宗教臨がなくなり、大口の団体列車たちもバスや他の交通手段にお役を奪われ、残念ながら現在では見られなくなってしまった。

EF58の機番を気にかけながら撮影する上で、こういった団臨は絶好のチャンスであり、普段お目にかかれない広島区や下関区のEF58が上京した際には、気合が入って撮影に出たことが思い出される。写真は、日中の根府川を下る20系10連の団臨。よりによって下関区で一番不人気の37号機けん引で、お蔵入り画像のつもりだったが掲載してみる。当日は、早朝からピーカンで天気に恵まれ、夏の強い日差しの中、ミカン山に上り暑さに耐えながら撮影したことを昨日のことのように思い出す。

1978-07-23    8111ㇾ  EF5837      20系   東海道本線:根府川付近