定点撮影をご存じだろうか?
同一場所で、同じ画角同じ条件で記録撮影することを言うが、特に機関車の番号にこだわりだすと、この撮影方法が生きてくるという。アントンKは、学生時代に諸先輩方からこういった撮影手段を教授し、なるほどと納得したものだ。それまでのアントンKは、このような定点撮影など意識したことはなかったが、撮影回数が増えてくると、自然と定番ポイントというものが出来上がる。今回の掲載写真は、当時の先輩のお一人が、定番ポイントとして開発したと言われている通称「神奈川」〇〇場所。この時、初めて連れて行った頂いた場所だ。その先輩は、このポイントで、当時のEF65P型けん引のブルトレのマークと番号の組み合わせを全て網羅した強者。現代のように情報が容易に入手できる時代ではないことから、そのひたむきな努力と実行力がうかがい知れる。全くの自己満足だが、こういった撮影手段、そして楽しみ方もあるのかと、この時は衝撃を受けたのだった。
そんな懐かしいことを思い浮かべながら、先輩とその時並んで撮影した、福井のお座敷列車を載せてみる。肝心のゴハチは、ごく普通のカマだったが、グリーン帯が入った81系客車は好物で憧れていた被写体だったので、嬉しかったことを思い出す。
1978-05-13 8114ㇾ EF5880 金フイ座敷 東海道本線:東神奈川付近