客車列車自体ほぼ皆無になったと言っても良い現代。ECやDCと比べてもデメリットばかりではないはず。今一度客車列車の旅がしたくなる今日この頃である。
アントンKの中では、北東北で乗った普通客車列車の思い出が多い。そのほとんどが、旧型客車と言われるオハ47やスハ43たちで、重厚で静かなイメージが今でも残っている。冬場には、暖房が入る音がして、座席がやたらと熱かったことも今では懐かしい。走行音も独特で、発車の時の振動は特徴的だった。
掲載写真は、いよいよ引退すると告知され出向いた磐越西線の50系客車列車。早朝に1往復の運転があったと記憶しているが、関東からは行きづらく大変だった思い出がある。この磐越西線や東線は当時から好きな路線だったため、年に数回ではあるが行っていたものの、なかなかそれだけでは、お気に入りの写真は残っていない。この時は、引退を惜しむようにDD51には新潟支社お手製のヘッドマークが掲げられ、この地独特の屋根を持つ集落をバックに最後の力走を見せてくれた。
1995-11-26 223ㇾ DD51793 JR東日本/磐越西線:荻野付近