アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

絶大な人気を誇ったEF65535

2018-07-23 20:00:00 | 鉄道写真(EL)

JRの車両の中で、相変わらず人気があり、何処へ行ってもファンの姿が絶えないのは、「国鉄型」と言われる車輛たちだろう。現在では、電機がEF65やEF64。ディーゼル機関車がDE10。電車が185系や115系。気動車が40系。こんなところか。時代とともに、少しずつ人気や注目の的が変わり、それらにファンたちが流れていく。いつの時代も、その繰り返しだった。ゴーナナが終わってしまうとゴハチ達が注目を浴び、それらが終わるとEF65P型に移っていく。

EF58が特定の機関車しか稼働しなくなった90年代、JR貨物からは、機関車更新に伴う試験塗装車が数多く現れ、ジョイフルトレインのブームも重なって、いよいよ何でもアリの時代へと変わっていったが、アントンKは、この波には乗れなかった。白っちゃけた外観色には馴染めず、当初は辟易していたもの。とくにED75の塗装には愕然とし、撮影意欲が沸かなくなった。またEF65やEF66、ED75等で試験塗装の機関車も出現したが、全く興味が湧かなかった。国鉄が分裂し、いよいよそれぞれの会社の色が出始めてきたことを思い知った時代でもあった。

それでも鉄道撮影を続けてこられたのは、全国にブルトレが走り、復活蒸機があちこちで煙を上げ始めたからかもしれない。いやはや、時の経つのは本当に早いものだ。

掲載写真は、当時お若い年代のファン層に人気があったEF65P型。それの最終入場車であるEF65535号機。国鉄色で残ったEF65500番台が数台にまで減少していたが、いわゆる国鉄色のままで検査出場した時のものだ。EF65500番台はJR貨物高崎区に集結しており、貨物列車を黙々と牽いていた訳で、この姿がアントンKには居たたまれなかった。いくら国鉄色でも、タキやコキ編成に往年のブルトレがダブルことは無かったのだ。

特急「さくら」を模したヘッドマークを掲げ、誇らしげに走るEF65P型電機。この機関車ほどヘッドマークの似合う機関車はいない。

2004-04-17    5778ㇾ   EF65535     JR東日本/高崎線:新町付近