今月で、長年親しまれてきた小田急7000形LSEの定期運用が終了したとのこと。また一つ昭和の名車が消えていくようでどこかさみしい想いになる。
アントンKにとって小田急ロマンスカーと言えば、もっと昔の3000形SE車となってしまうが、最後までロマンスカー色を保って走り切ったLSEの姿を見ると、どこかしら懐かしさがこみ上げてくる。何度も乗車したわけではないが、展望席で前をずっと見ながら、アイスクリームを頬張り、箱根までのひと時を過ごす時間は至福の時だった。時代が移り、車輌が新しくなっても、こんな細やかな贅沢は変わることはないだろうから、いつかまた乗車してみたい。
ここでは、LSEがデビューしてしばらくの頃、東海道線にテスト走行した時の画像を掲載してみる。LSEの特徴の一つである連接台車の走行試験だったと記憶しているが定かではない。このアンマッチングを一目でわかる撮影地は、やはり当時は根府川だった。対岸に見えるブルトレ狙いの多くのファンも、背後から来るLSEを見てさぞ驚嘆したことだろう。
1982-12-12 試9001M OER7000形 東海道本線:根府川付近