上野発の夜行列車を北陸線内で撮影しようと、数年に渡り通ったことがある。それは、「北陸」と「能登」のことであり、同時に青森発の「日本海」もやってきて合わせて撮影出来た。列車自体早朝に金沢に到着するため、走行写真となれば、どうしても夏場、夏至前後に限られるのだが、梅雨真っただ中であるこの時期、晴れることは稀であったように思う。仮に晴れたとしても、太陽を背にして列車は走るので、非常に撮影しづらいことには変わりがなかったのだ。
北陸線のこの区間、どうしても富山と石川の県境、倶利伽羅を攻めたくなり、ポイントはいつもこの区間に置いていたが、こうして残された画像を並べていくと、似たようなものが並び、今さらながら少し残念。写真にする難しさを痛感しているところだ。
掲載写真は、夜明け間もない倶利伽羅峠を行く特急「北陸」。少しずつ明るくなって朝霧は晴れてきたものの、霧雨は止まなかった。ここまで来れば金沢はあと少し。パーイチもラストスパートをかけて目の前を横切って行った。
2005-07-16 3001ㇾ EF81140 特急「北陸」 JR西日本/北陸本線:倶利伽羅-津幡