アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

ゴハチを追いやった憎き65PF

2018-07-06 20:00:00 | 国鉄時代(カラー)

EF65は、国鉄を代表する直流電気機関車であることに違いないが、現存するEF65は大部分が貫通扉のある1000番台(JR貨物機は2000番台)となった。この1000番台、PF型も初期車こそ消えてしまったが、現存し稼働している機関車でも、製造されてからすでに35年は越えてきている。このことはさらに先輩にあたるEF13やEF15、EF58と比較しても圧倒的に長く、過酷な仕業に耐え、かつ安定的に性能を発揮している証ではないか。まさに万能機関車と言われた由縁は、その辺にあるのだろう。

現在、JR貨物機のEF65PFが次々と国鉄色に塗り替わっている。つまりこの事実は、まだまだこれらの機関車を今後も使用することを意味しており、ファンとしても大変喜ばしい出来事なのである。伝統ある特急色を纏った65PFだが、往年の65PFとは窓まわりのHゴムの色が違い、もちろん番号やプレートの色も異なっているから、アントンKを含めたオールドファンには、どこか素直に喜べないでいることも事実ではないだろうか。まあ、いずれにせよ白っぽい更新色よりは、はるかに好ましく思えるし、存在感が圧倒的に違ってくるから、今後も楽しみたいと思っている。

今回は、そのEF651000番台の中でも、宮原のゴハチを一気に休車に追い込んだ憎き65PFを掲載する。関西のEF58 の砦として、綺麗なゴハチたちが揃っていた宮原区に新製配置され、ダイヤ改正を境に、急行銀河に就き出した。(80年10月?)耐寒耐雪構造など、本来の65PFの性能を省略し、暖地向けとして製造されたロット。アントンKの最も嫌うEF65たちなのである。EF57を追いやったEF58。EF58を締め出したEF65PF。歴史は繰り返すということか。さてこの次はあるのかな?

1981-10-28    104ㇾ  EF651135 急行「銀河」20系  東海道本線:藤沢付近