今年は、関西に遠征することも減ってしまうのだろうか。まさに非常事態宣言が出されるかどうかのタイミングではあるが、今までにない経験を味わい、先が見えない今の状況に悶々としている。いつも楽しみにしている演奏会の相次ぐキャンセル。生演奏を生きる糧としているアントンKにとっても、経験したことがない辛い日々。いや、演奏家の方々の方がもっとやるせなく切ない事だろう。どうかご無事で、我々ファンとともに再び感動を享受することを切望したい。その日が来るまで、ずっと待ち続けたい。
先日、電車好きの友人との間で話に出た、急行型電車の低運転台車。アントンKの知る急行列車は、東海道の「東海」や「伊豆」もそうだが、房総を走っていた「外房」「内房」「鹿島」などの印象が未だに強烈だ。東北・上信越方面は、当然ながら165系群だったため、低運転台車は無く該当しないが、房総の列車たちには、誇らしげなヘッドマークが最後まで掲げられ写欲をそそったもの。そんな昔話に花が咲き、あの頃へ心が動いてしまった。掲載写真は、やはり第一印象が強烈だった関西圏を突っ走る「新快速」。特に写真の低運転台車がやってくると関東にはない雰囲気があり、一発で気に入ってしまった想いが蘇る。MT46モーター全開の轟音で走る153系は、名立たる関西の私鉄電車には負けぬという意地を感じたのだ。そう思うと、どれも昔は個性的が車両が多かったことに気づかされる。須磨海岸を往く153系新快速は、当時その代表格に思えた。
1979-05-06 3631M 153系新快速電車 Tc153-38 山陽本線:須磨-塩屋