年末年始にかけての臨時列車の設定を調べてみると、今回は随分と例年に比べて減少してしまったことに気づかされる。感染症の流行が長引いてしまい、JR各社の経営そのものにも大きく影響してしまった結果だろうか。大きな負債を抱えると、やはり行楽列車や趣味性の高い列車などは、おそらく二の次となり極力設定を見合わせることとなる。この年末年始がまさにそんな印象だった。高崎支社の「ぐんまよこかわ」「ぐんまみかかみ」などは、いつになく設定が少なく拍子抜けした印象をもった。
今後を占えば、全国各地で運転されている蒸機列車も、大幅に予定変更を強いられて運転そのものを止めてしまうのではないか、と危惧してしまうのだ。現に釜石線の「SL銀河」は、運転期間を明確に発表されてしまった。このケースは、蒸機ではなく客車(気動車)の方に理由があるようだが、いずれにせよ、不採算事業には、今後も積極的にはなれない懐事情が垣間見えるのである。
この令和の世の中にして、D51、C61、C57,C58....などいまだ生きた蒸機を、孫たち世代を越えて生で観れることの幸せを改めて思い直したのである。
掲載写真は、JR化直後から返り咲き、今でも元気な姿を見せてくれるD51 498のけん引する「磐梯会津路」号。居なくなって初めて解るだろう、蒸機の偉大さ尊さを今から噛み締めておきたい。
1998-02-07 9224 D51 498 磐梯会津路号 JR東日本/磐越西線:更科(信)付近
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