好きな人を独り占めにしたい
全て掌握していたい
男子の願望がなせる
彼女を疑うところからの
尾行。
今なら間違いなく
ストーカー規制法に
引っかかって
アウトだろうけど
1994年リリース
この頃はまだ
そこまで追いかける行為を
気持ち悪く思われてない。
この歌の世界では
心変わりしていってる彼女の気持ちを
半分見抜いているものの
疑う事をしなかった
男子が
偶然見かけた
彼女の変化から
あとをつけてその真実を知る
悲しさが描かれてる訳だけど
今風に言えば
ストーカーの歌なんだよね
男子の諦めきれない気持ちを前面に出せば
出すほど
その彼女に執着する未練心が浮き彫りになるし
それ以上にその男子の惨めさも加わって
なんとも情けない
悲しい歌になっている。
そもそも
男は恋愛下手で惨めなもの
なのだから
歌になるには
これくらいがちょうどいいかも
しれないし…
でも
女性の恋の奔放さも浮き彫りになりすぎて
かえって
それもイメージとしてどうなのか?
って逆に思ったり…
どちらにせよ
SPY
という言葉の響きは
あまり
いいイメージではないようなので…
そこには
男の恋の悲しさを背負った
宿命のSPYがいた。
と
いうことで…
僕の中では
「ストーカーの歌」
って認識しちゃって
少し茶化してしまったけど
よく心理描写して作品として仕上げたのは
さすが
槇原敬之さんだと
思える作品なのです。