1985年
Cityポップ全盛
大瀧詠一サウンドで
輝きを放つ
稲垣潤一さん
独特の鼻にかかったぬけるようなボーカリストは
日本で数少ない
歌って叩ける
ドラムボーカリスト。
最近では
シシド カフカあたりが目立った感じ。
少し前の
アイドルでは…
森高千里さん
ロックは
ハウンドドックの大友康平さん
CCBの笠さん
イーグルスのドン・ヘンリーなんかは有名。
ソングライター陣の素晴らしい起用で稲垣潤一さんは
作品に恵まれた、また自身の個性的ボーカリストとしての才能が合わさって
胸を撃つ作品が多い。
「バチェラーガール」
作詞松本隆の綴る
成熟した男女の恋愛の行方
別れの行方
カタチを表現した
名曲。
バチェラーガール…
未婚の女性
という意味。
僕の傘は君には小さすぎた
と
男の器の狭さを嘆き
振られてゆく別れの場面。
土砂降りになっていく雨に
消える彼女の強さは
その背中から感じる
程
男は弱さの極地に立たされる
ただ一言
「淋しい」と呟くも
彼女には届かない。
本当の強さは
強がりではなく
恋愛、愛を振り切る
事に
スポットがあたるけど…
本当は……
立ち直るまでの
強さなんだと思う。
優しければ
優しいほど
強さを持った男は
振っていく彼女は強い女だというけど自分の強さをまだ気づかずにいる
忘れるよと彼女のことを忘れようと
気持ちに刷り込んでいく
歌の最後は
♪きっときっと
忘れるさ…
と歌っているけど
忘れられないに
決まってる
そう、自己暗示をかけなきゃ
忘れる事ができないほど
好きでいた人
言葉と裏腹な立ち止まった気持ちは
当分 動かないだろうと…
弱さは気持ちだけ…
男性の強さは優しさへと変換
するのだから
忘れない
忘れたくないものとして…
記憶の淵にいつまでも
刷り込まれたままなのだろうけど…
♪雨は壊れたピアノさ…
音のズレたピアノ
綺麗な音を奏でれない楽器は
ただのうるさい耳障りな
楽器でしかない
雨が奏でたであろう
美しい音色さえも
恋の終わりには
うるさい耳障りな音として
余計に振られていく男の気持ちをかき乱すように
まるで全て去りゆく女性の仕組んだ
別れの場面のように