午後5時に
小学校のスピーカーから
帰宅を促す
音楽が流れる
「七つの子」
♪カラスなぜ 泣くの
カラスの勝手でしょぉ〜
って
替え歌は
志村けんがドリフでの全盛期
それを歌いながら
家に帰る支度をする
あの頃の
僕たち
なんとなく
笑いに変えて
朗らかに遊び終わり
家に帰る
それまでの
「七つの子」は
寂しい印象で
何か誘拐されるような
これから何か
怖い事がおこるような
そんな
短調の曲だから
寂しい印象。
その午後5時の「七つの子」のメロディが流れると
不思議と
足早に家を目指していたあの頃。
志村けんの
替え歌が流行る頃はもう
高学年だったわけだから
「七つの子」も寂しく聞こえては
こなくなっていた。
カラスはあの頃
人との生活圏には
あまり見かけなくて
山の麓へ帰っていく
そんな
僕たちの生活圏との距離はあったように思う。
今は
餌の問題なのか
すぐ近くにカラスを見るようになってきて
可愛いっていう感情を持ちにくく
なってきてるのも事実。
7つの子のいるカラス
ほのぼのとした
昭和の童謡を
口にすると
時代は進んでいることに
気づく。