日々是好舌

青柳新太郎のブログです。
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学校に鬼平役が必要だ

2011年12月15日 11時05分11秒 | 日記
教育界が荒廃している。
教師などの犯罪行為が後を絶たず、児童生徒に範を垂れるどころか、悪い手本になっているのである。一番身近にいる教師が羊の毛皮を被った狼なのだから児童生徒も父兄もたまったものではない。更にこの対策に最も腐心しなければならない何処ぞの県教育長が「万策尽きた」と言ったとか。これでは日本の将来を担う児童生徒の教育は完全に暗礁へ乗り上げてしまうのである。己に解決する知恵がなければ他人の知恵を借りれば良いのである。それともさっさと職を辞するのが潔い身の処し方というものだ。

「他人の知恵借るゝも英知神無月」こんな句もあったが、人の上に立つ者たちに他人の知恵を借りようとする謙虚さが無いのがそもそも諸悪の根源であることを決して見逃してはならないのである。もっと世の中や人間のことを勉強しろと叱咤してやりたい。

さて、我が国は、国家の権力を行政権、立法権、司法権と分け、それぞれを独立性を有する機関としての、行政府(内閣)、立法府(衆参両院)、司法府(裁判所)に担当させ、各機関に他の機関の越権を抑える権限を与え、相互に監視しあうことにより抑制均衡を図り、もって権力の集中・濫用を防止し、国民の権利と政治的自由を保障させようとするシステムをとっている。所謂、三権分立である。

この「3」というのが実に安定感のある状態である。古くは鼎の3本の脚ということになるが、カメラにしても測量機器にしても三脚で支えることによって安定した姿勢を保つことが出来るのである。

一方の教育界はどうなっているかというと、教育委員会・学校側と児童生徒及び父兄(PTA)側ということで三権分立になっていないのである。
学校の中は一見、一般の教職員と校長・教頭という管理職に分かれているようにもみえるが、校長・教頭も教師から昇進した人たちであり「事なかれ主義」の権化のような人が多い。私にも教職員の知り合いは大勢いる。悪い人は一人もいないが世間知らずの人は多い。
彼ら彼女らは大学を出て教師になったその日から「先生」「先生」と安っぽく呼ばれて過ごすのである。生き馬の目を抜くという世知辛い世間の波にもまれることもなく学校という言わば温室でぬくぬくと過ごすのである。そんな人たちの中の最も要領の良い一部の者が校長になるのであるから管理能力などは自ずと知れたものであろう。

この際、澱んだ空気の教育界に風穴を開けて風通しを良くしなければ現状を打開するのは難しかろう。その方策として学校ごとに教育界とは別の人材を管理職として登用することを提案したい。この「教育監」には校長をトップとする学校組織とは独立した権能をもたせるのである。

私の好きな時代劇に「鬼平犯科帳」というのがあるが、独自の機動性を持った火付け盗賊改め方長官の鬼平こと長谷川平蔵宣以みたいな役割を作らなければ微温湯に浸かっている教育界には「喝」がはいらないのではないだろうか。

児童・生徒・父兄からの声はこの「教育監」へ直接届くようにして問題の握り潰しを防ぐのである。従来の教育行政組織は組織疲労をおこしているのであるからこの際は思い切った組織の改変を行う必要があることだけはたしかであろう。