2010年9月10日(金曜日)
kotoba 多様性を考える言論誌 コトバ創刊号を
買ってきた。
年4回発行の季刊誌だそうな・・・定価1400円なり。
2010年秋の号の特集「生物多様性はなぜ必要なのか。」
に引かれての購入だ。
でも議会中なので、ゆっくりとページを繰る余裕がない。
ついでに「大奥公式ガイドブック」も買ってしまった・・・
近々、公開される映画「大奥」のガイドブックである。
あんたも好きねぇ・・・と自分で自分につぶやくわたし・・・
午後から、入札と情報公開の両方に関連する、
随意契約について契約管理課へヒアリングにいった。
市役所のロビーで不思議なもんに出会った。
それは総合案内のカウンターに飾られていた。
まずは写真を見てもらおう。
なんだかわかりますか・・・
正解は「ツチアケビの実」
わたしも初めて目にして、ヒャア~と叫んでしまった。
長さ6~10センチの真っ赤なバナナ!が鈴なり!
に見えるツチアケビの実・・・
小河口の山ン中で見つけた市民の方がおおぜいのみなさんに
観てもらいたいと市役所へ持ってこられたのだとか・・・
山奥の村で生まれ育ったタミヨさんでさえ、
こんなん、見たことも聞いたこともないでぇ~
と言っていた。
RCNでも紹介していたとこれまた、タミヨさんの情報。
Wikipediaにはソーセージのようだ・・・と
書いてあったけれど、モンキーバナナのほうが
ピッタリなんだけどな~
でもツチアケビは食べられない・・・
*ツチアケビ(Wikipediaより)
界: 植物界 Plantae
門: 被子植物門 Magnoliophyta
綱: 単子葉植物綱 Liliopsida
目: ラン目 Orchidales
科: ラン科 Orchidaceae
属: ツチアケビ属 Galeola
種: ツチアケビ septentrinalis
ツチアケビ (Galeola septentrionalis Reichb. fil) は、
森林内に生育するラン科植物である。
ラン科植物として、また腐生植物(菌従属栄養植物)
としては非常に丈が高く、しかも大きな
真っ赤な果実がつくので、大変人目を引く植物である。
地上に葉などはなく、地面から伸び出す花茎は
高さが1mにも達し、しかも当初は鮮やかな黄色である。
秋になるとその上部に果実ができるが、
熟すると長さが10cmにもなり、
しかも茎を含めて全体が真っ赤になる。
まとまって発生することがよくあり、
薄暗い林内で遭遇すると非常に印象深い。
日本固有種。
【外見】
名前は地面から生じるアケビの意であろうが、
果実は熟しても裂開せず、形状以外はさほど似ていない。
果実にはかなりの糖分が含まれ、動物が摂食して
種子散布している可能性もある。
人間にもかすかな甘味は感じられるが、
タンニンが多量に含まれ、化学薬品のような
強烈な異臭と苦味もあり、食用にはならない。
時に民間薬、あるいは薬用酒の材料にもされるが、
薬用効果についての正式な報告はほとんどない。
採集すると、時間の経過とともに真っ黒になる。
種子はラン科としては比較的大きく、肉眼で楽に形状がわかる。
【特徴】
光合成を行う葉を持たず、養分のすべてを
共生菌に依存している。
ナラタケとラン菌根を形成し、栄養的には寄生している。
地下には太い地下茎があって、長く横に這う。
地下茎には鱗片の形で葉が着いている。
初夏に花茎を地上に伸ばす。
花茎は高さが50-100cmに達し、全体が黄色で、
鱗片葉はほとんどみられない。
あちこちに枝を出して複総状花序となり、枝の先端に
ランの花を咲かせる。
花は差し渡し3cm近くになりかなり大型。
全体にクリーム色で肉厚である。
果実は秋に成熟する。
果実は楕円形・多肉質で熟するにつれて重く垂れ下がり、
多数のウインナーソーセージをぶら下げたような姿になる。
果実は肉質の液果である。
その点でバニラなどと共通しており、
これらはやや近縁とも言われる。
腐生ラン類には環境に非常にうるさいものもあるが、
この種は比較的どこにでも出現し、
スギやヒノキの人工林等でも見かけることがある。
ただし、森林内には限るようである。
【分類】
ツチアケビ属は東南アジアを中心に約20種があり、
いずれも腐生植物で、つる植物になるものも多い。
日本では、この種のほかに、
タカツルラン(ツルツチアケビ G. altissima (Blume) Reichb. fil.)
が屋久島以南に知られる。
本種はつる性で高さは5mにも達する日本最大のランであり、
絶滅危惧IA類(CR)(環境省レッドリスト)である。