新海誠監督の「天気の子」をWOWOWで観ました。相変わらず、風景描写の美しさに感銘したのですが、何と冒頭から、JR代々木駅近くの代々木会館という実在のビルが出てきて、映画の重要なパワースポットとして、代々木会館の屋上にある社(やしろ)に日光が差し込むシーンがプロローグとして描かれていました。
私の実家は、渋谷区代々木にあって、この代々木会館周辺は非常に馴染みが深い場所なので、まずこのシーンに引き込まれてしまいました。この代々木会館は、その昔、萩原健一と水谷豊が主演した「傷だらけの天使」のロケ現場としても有名で、1階にはパチンコ店、地下1階にはアレンジボール・雀球店、2階から上は居酒屋などの雑居ビルとなっていて、特に1階と地下1階には、私も学生時代に大変お世話になりました!
しかし、近年はさすがに老朽化が酷く、2011年の震災以降は危険なため、ビルが使用されることもなく、今年の8月には遂に解体工事に入りました。
ちなみに、新海誠作品には、前作の「君の名は。」でも、代々木・新宿・千駄ヶ谷など、総武線各駅停車駅の周辺の風景が、かなり緻密に、正確に描かれているため、自分にとっては懐かしい風景がてんこ盛りになっています。きっと、新海誠監督ご本人にとっても、縁の深い場所なんだと思いますが、次回作品も楽しみにしたいと思います。