秋のマイル王者決定戦、GⅠマイルCSであります。
今年は、欧州マイル路線のNO.1ホース、ダークエンジェル産駒の4歳牡馬⑪チャリンが参戦してきました。ここ5戦は、欧州のマイルGⅠだけを走り3勝2着2回の成績。押しも押されぬ世界のトップマイラーであります。今のメンバーならば、日本の速い馬場でも勝算ありと判断したのでしょう。またダークエンジェル産駒のマッドクールが3月の高松宮記念を制覇したので、血統的にも日本の馬場に適性ありと考えたのかもしれません。
迎え撃つ日本の1番手としては、昨年のエリザベス女王杯を勝った4歳牝馬②ブレイディヴェーグが人気を集めるでしょう。デビュー以来、6戦4勝で、その2回の負けも、スタートで出遅れて後方から最速32秒台の脚を使ってハナ差に敗れたもの。さらに鞍上はCルメール騎手ですから、人気になるのは仕方ないところだと思います。
しかし、この2頭ともに「スキ」があると思います。
まず、②ブレイディヴェーグ。何しろ、今までは1800m以上のレースしか経験がありません。しかも「出遅れ癖」があります。マイルGⅠの速い流れで、しっかり追いかけながら脚を溜めることが出来るのか?
次は⑪チャリン。この馬も日本の速い流れについていけるかがポイント。欧州のマイル戦は、前半のペースは緩やかでラスト800mのロングスパート合戦になることが多い。チャリンが上位に入ってくる気はしますが、しっかり勝ち切れるかどうかは「?」マークが付きます。
であれば、ここは、現在の日本のマイル路線で、最も安定した実績を残している5歳牝馬④ナミュールを本命に指名いたします。昨年のGⅠマイルCSを優勝、そのあとのGⅠ香港マイルは3着。GⅠドバイターフでも2着、そしてGⅠ安田記念では英雄ロマンチックウォリアーの2着という実績は、すでにグローバルベースでのマイル女王の称号が相応しいレベル。鞍上がCデムーロ騎手であることも大きなプラス材料。
相手には、前述の②ブレイディヴェーグ、⑪チャリンのほか、マイルGⅠ常連組の⑬ソウルラッシュ、前哨戦の富士Sを勝った⑤ジュンブロッサム、そして今年のヴィクトリアM2着の⑧フィアスプライドの5頭。
馬券は、本命④ナミュール頭固定の三連単20点 ④⇒②⑪⑬⑤⑧ で。