まずは土曜日の富士ステークス。素質馬のヴァンドギャルドが待望の重賞初制覇。展開に恵まれた感はありますが、2歳時から期待されていた素質がようやく開花、本番に向けて最高のスタートが切れました。2着のラウダシオンも、横綱相撲の堂々の押し切りを狙って2着に敗れましたが、地力を付けていることを証明、マイルCSに向けて万全の状態を示しました。まぁ、勝った福永騎手に後光が射していたので、日曜日の前夜祭という感じに見えたのは、私だけだったでしょうか?
そして、菊花賞。いや~、凄いレースでした。想像していたコントレイルの独壇場ではありませんでした。2着のアリストテレスは正真正銘のステイヤーで、それを信じ切ったルメール騎手の完璧なマーク騎乗によって、コントレイルは道中リラックスした走りが出来ず、土壇場まで追い詰められましたが、それでも、そのプレッシャーを跳ねのけて、最後の叩き合いを勝ち切ったのですから、もうシビレました。とにかく、史上初の親子による無敗の三冠達成が実現いたしました。コントレイルと福永騎手、そして矢作芳人調教師に、まずはおめでとうと申し上げたいと思います。
ただし、問題はこのあと。次は初の古馬との闘いになりますし、牝馬三冠のデアリングタクトもおります。ディープの真正な後継者を名乗るためには、簡単に負ける訳にはいきません。あのディープでさえも、最初の古馬対戦では、ルメール騎乗のハーツクライに敗れました。次のレースをJCにするのか、来年の春にするのかは、慎重に考えても良さそうです。
まずは、ゆっくり放牧へ出してあげて下さい。