先々週、先週と、無敗の三冠牝馬と無敗の三冠牡馬が誕生いたしました。そして、今週は、アーモンドアイによるGⅠ最多8勝目が懸かる天皇賞(秋)が府中で開催されます。
昨年の天皇賞(秋)同様に、今年も豪華なメンバーが揃いましたので、とんでもないレベルのレースが期待できます。昨年は、快速馬アエロリットの逃げと、それを途中から引き継いだダノンプレミアムによる、全く淀みのない厳しい流れの2000mを、アーモンドアイが豪快に差し切って快勝。1分56秒2の時計と併せて、彼女の生涯最高のパフォーマンスを見せてくれました。
今年はアエロリットのような存在がいませんが、参加メンバーがアーモンドアイに勝つためには、少なくとも4コーナーまでにアーモンドアイよりも前に居て、そこからスピードで押し切るか、あるいは、ずっとアーモンドアイを外側からマークし続けて、そのままマッチレースのようにロングスパートをかけるか、2つに一つですから、レース自体が緩むことはあり得ないと思います。
アーモンドアイにどう対するか、注目は次の3頭。まずはクロノジェネシス。重馬場にでもなれば、アーモンドアイに対しても対等の勝負に持ち込めると思いますし、雨が降らなくても、今年の府中の馬場は痛みが進んでいるので、クロノジェネシスにとっては好条件。真っ向勝負を挑んてくると思います。
2頭目はダノンプレミアム。昨年の2着馬ですが、今年も早めに仕掛けて、後ろからの馬には脚を使わせるレースをすると思います。例年よりも馬場が速すぎないのは、この馬にとっても好条件だと思います。
3頭目はフィエールマン。ステイヤーであるフィエールマンがアーモンドアイに勝つためには、徹底したマーク、すなわち外から被せるようなマークとロングスパートが効果的です。そうです、菊花賞で、コントレイルに対してアリストテレスが取った戦法です。ちなみに、今回フィエールマンに騎乗するのは福永騎手。アーモンドアイのルメール騎手に対して、先週のお返しをするチャンスということ。
見どころ満載の天皇賞(秋)、11月1日(日)15時40分スタートです!