欧州では、仏が緊急事態宣言を再び発するなど、コロナ情勢は緊迫した状況にあります。一方、アジアについては、中国・韓国・台湾・日本など、統制の執り方に差はあるものの、相応に「コロナをマネージ」している状況と言えます。
TVでは東京都の新規感染者数を中心に報道するので、状況を正しく伝えていないばかりか、意味もなく不安だけを煽る結果となっています。コロナ情勢は地域によって差がありますし、世論の温度差も大きいため、きめ細かく情報を集め、丁寧に個々の対応を打っていく必要があります。
政府のコロナ対応分科会では、各都道府県別に、①新規感染者動向、②感染経路不明動向、③PCR陽性率動向、④療養者(入院者)動向、⑤病床利用率状況、⑥うち重症者用病床利用率状況、などの項目をモニタリングして、ステージ判定を行ってます。都道府県毎のステージランクについては、政府の分科会としては公表していませんが、個々のデータは毎週更新されているので、細かく見ていくと、各都道府県のランクもほぼ判ります。
現在は、東京都と沖縄県を除くと、殆どの地域がステージⅡ、緊急事態宣言が必要なステージⅣからは2ランク下で、基本的な警戒対応(マスク・手洗いの励行、三密を避けるなど)は必要ですが、通常の生活や旅行・外食などについては、特段の制限が不要なレベルになってきています。東京都についても、あともう少しでステージⅡに‥というレベルまで来ていますので、GOTOキャンペーンなどが積極的に推進されている背景には、こうしたステージの変化が大きく影響しているのです。(続く)