金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【海外GⅠ回顧】 2023 凱旋門賞 エースインパクトが衝撃の走りで世界一に!

2023-10-04 01:28:33 | 競馬

 2023 凱旋門賞を振り返ります。

 まず心配されていた馬場ですが、直近1週間は雨らしい雨は結局降らずで、しかも当日は晴天公式発表は「稍重」でしたが、むしろパンパンの良馬場だったといって良いでしょう。

 

 勝ったのは、圧倒的な1番人気、仏の3歳牡馬でクラックスマン産駒のエースインパクトスタート後は、いつもどおり、後方3番手で脚を溜めます。レースを引っ張ったのは、独の3歳牡馬ミスターハリウッドと英の5歳牡馬ベイブリッジ。良好な馬場だったせいか、いつもよりも流れるペースとなりました。直線に入るとまず、英の6歳牡馬フクムが先頭に立ちますが、すぐにその横から、英の4歳牡馬でフランケル産駒のウエストオーバーが抜け出して、そのまま押し切るかに見えました。しかし、大外からエースインパクトが異次元の差し脚で一気にウエストオーバーを交わして、1馬身3/4差をつけて快勝。稍重の勝ちタイムは2分25秒50。

 2着にはウエストオーバー、短アタマ差の3着には、後方から追い込んできた仏のフランケル産駒オネスト、さらにアタマ差の4着には、これも後方から馬群を縫って差してきた日本のスルーセブンシーズ、さらにクビ差の5着がハーツクライ産駒の3歳牡馬コンティヌアス

 勝ったエースインパクトは、これで無敗のまま6連勝で凱旋門賞を制しました。しかも好メンバーを相手に、近年にない圧倒的な勝ち方でしたから、ここで「歴史的名馬」の称号を得たことになります。父クラックスマンにとっては、初年度産駒でスーパースターを輩出したことになります。ちなみに、クラックスマンは、あのエネイブルと同期で同厩舎だったため、凱旋門賞はエネイブル、クラックスマンは2000m路線の英チャンピオンSと使い分けられていたので、その子によって父の悲願を叶えたことになります。

 エースインパクトは、この結果を受けて、おそらく世界NO.1の地位をイクイノックスから奪取することになると思います。来年3月のドバイ・シーマクラシックあたりで、この両馬の決戦を見てみたいと思うのは自分だけではないはず。イクイノックスをこの秋で引退させる計画もあるそうですが、ここは関係者に再考を促したいと思います。父キタサンブラックだって、父クラックスマンだって、まだまだ若いですから、その初年度産駒には、もう少し現役生活を長く送らせてほしいと思います。

 

 なお、日本から参加したスルーセブンシーズは、大健闘の結果といって良いでしょう。まだまだ強くなると思いますし、ぜひ国内でも海外でも、GⅠ実績を取って欲しい馬だと思います。また、英セントレジャーから中一週で臨んだハーツクライ産駒コンティヌアスも、5着という結果は素晴らしいの一言馬場さえまともな状況ならば、日本生産馬も、十分に凱旋門賞の制覇圏にいることを改めて示してくれたと思います。

 

 


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