日本時間の3月30日(土)の深夜、いよいよドバイワールドカップデー2024が開催されます。
日本馬の出走も多く、特に主要3レースには日本を代表する豪華なメンバーが揃いました。まずダート2000mのドバイワールドカップ(GⅠ)には、昨年の優勝馬ウシュバテソーロ、昨年の米国ブリーダーズカップクラシック2着のデルマソトガケ、チャンピオンズC2着のウィルソンテソーロ、昨年のUAEダービー2着のドゥラエレーデの4頭。芝2410mのドバイシーマクラシック(GⅠ)には、昨年の牝馬三冠リバティアイランド、2022年の当レース優勝馬で昨年のブリーダーズカップターフ3着のシャフリヤール、2022年の牝馬二冠スターズオンアース、昨年の天皇賞春を勝ったジャスティンパレスの4頭。そして芝1800mのドバイターフ(GⅠ)には、年末の有馬記念完勝のドゥデュース、昨年の当レース2着のダノンベルーガ、昨年のマイルCS優勝のナミュール、今年の中山記念を勝ったマテンロウスカイの4頭。
恐らくですが、この主要3レースともに、英国ブックメーカーのオッズでも日本馬が1番人気あるいは2番人気となる見込であります。それだけ世界の競馬サークルも日本馬の強さを認めている状況。
まずはドバイターフ(GⅠ:芝1800m)の予想から。
ここは何と言っても、日本の⑤ドウデュースが圧倒的な人気を集めると思います。また昨年2着だった④ダノンベルーガも上位人気に支持されるはず。ただし、今年は欧州勢のレベルが例年よりも高く、ドバイターフ3連覇中の8歳騙馬⑦ロードノースに加えて、さらに格上である5歳牡馬⑧ルクセンブルク(2022年愛チャンピオンS優勝、2023年香港カップ2着)、4歳牝馬⑯ナシュワ(2023年愛チャンピオンS3着)、5歳騙馬⑥ファクトゥ―ルシュヴァル(2023年QE2世S2着、2023年イスパーン賞3着)が出てきます。また、地元メイダン競馬場のGⅠジュベルハッタを勝った英国の4歳牡馬⑩メジャードタイムも侮れません。
という訳で、本命には、日本の⑤ドウデュースと愛国オブライアン厩舎の⑧ルクセンブルクの2頭を指名、この2頭軸で馬券を買いたいと思います。相手には前述の④ダノンベルーガ・⑦ロードノース・⑯ナシュワ・⑥ファクトゥ―ルシュヴァル・⑩メジャードタイムに、日本の⑮ナミュールを加えて6頭。
馬券は、⑤ドウデュースと⑧ルクセンブルクの2頭軸三連単24点 ⑤⑧⇒⑤⑧⇔④⑦⑯⑥⑩⑮ で。
次はドバイシーマクラシック(GⅠ:芝2410m)。
ここも日本の2023年牝馬三冠⑫リバティアイランドが1番人気に推されそう。また2022年牝馬二冠⑪スターズオンアースも高く評価されると思います。しかし、欧州からは2023年の英愛ダービー馬で、秋には愛チャンピオンS、米ブリーダーズカップターフも制した4歳牡馬⑨オーギュストロダンが出走してきます。オーギュストロダンは明らかに日本の牝馬2頭よりも格上の存在。加えて5歳騙馬①ジュンコ(2023年香港ヴァーズ優勝、2023年独バイエルン大賞優勝)や5歳牝馬⑩エミリーアップジョン(2023年英コロネーションC優勝、2023年英エクリプスS2着)も、国際GⅠ実績という観点では日本の牝馬2頭より上であります。さらに、日本牡馬の②ジャスティンパレスや⑤シャフリヤールだって、日本の牝馬2頭との勝負付けはまだ終わっていません。
以上から、⑫リバティアイランドと⑪スターズオンアースを過信するのはむしろ危険に思えてなりません。
中心に据えたいのは、⑨オーギュストロダンと②ジャスティンパレスの日欧ディープインパクト産駒の牡馬2頭。
⑨オーギュストロダンは、父ディープインパクト産駒の最高傑作であることを証明するために引退を1年遅らせた逸材。Rムーア騎手は必勝を期して、好位からの競馬を選択すると思います。また、②ジャスティンパレスは、最高レベルだった2023年天皇賞秋でイクイノックスの2着だった馬。1番人気で臨んだ有馬記念は脚を余しての4着で、陣営はイクイノックス引退後の日本NO.1の地位は譲れない気持ちが強いため、あえて天皇賞春ではなく、リバティアイランドが出走するこのレースを選んだのだと思います。こちらも陣営の負けられない覚悟が見え隠れいたします。
馬券は、⑨オーギュストロダンと②ジャスティンパレスの2頭軸三連単20点 ⑨②⇒⑨②⇔⑫⑪①⑩⑤ で。
ラストはドバイワールドカップ(GⅠ:ダート2000m)。
ここも日本の7歳牡馬⑪ウシュバテソーロが断然の1番人気になると思います。昨年のドバイWCの勝ち馬であり、また2023年米BCクラシック5着、今年2月のサウジC2着の実績から、これは当然の評価だと思います。さらに2023年米BCクラシック2着となった4歳牡馬④デルマソトガケにも人気が集まるのは当然でありましょう。ただ、その連想から⑫ウィルソンテソーロや⑤ドゥラエレーデにまで上位人気となるのはチト過熱しすぎであり、やや日本馬に対する過大評価になっていると思います。ダート競馬における日本の地位は、まだまだ「新興国」であることを忘れてはなりません。
一方、ダート王国アメリカからは、6歳牡馬⑩セニョールバスカドール(2024年サウジC優勝、2024年ペガサスWC2着)、4歳牡馬⑨ニューゲート(2024年米サンタアニタH優勝)、4歳牡馬②クルーピ(2024年サウジC3着)と、地力の高い馬ばかりが出走してきました。また地元UAEからも、メイダン競馬場で行われた2024年アルマクトゥームCを勝った4歳牡馬⑥カビールカーンがエントリーしており侮れません。
狙いたいのは、ズバリ米国馬の⑨ニューゲート。勢いに乗っている上に、鞍上がデットーリ騎手であることも魅力であります。
相手には、⑪ウシュバテソーロ、④デルマソトガケ、⑩セニョールバスカドール、②クルーピ、⑥カビールカーンの5頭。
馬券は、本命⑨ニューゲート頭固定の三連単20点 ⑨⇒⑪④⑩②⑥ と、⑨ニューゲート1頭軸の三連複10点 ⑨⇒⑪④⑩②⑥ で。
さぁ今年のドバイワールドカップデーも、日本馬の快進撃が続くのか?
あるいは欧米勢や地元UAE勢による意地の巻き返しが見られるのか?