春先に、新型コロナの影響で大きく下落した日米株式ですが、その後は、夏にかけて、withコロナ銘柄と呼ばれるハイテク株や電気自動車株などの急上昇によって、大きく値を戻し、NY株式はほぼ最高値更新レベルまで登って参りました。
しかし、先週あたりから、上昇を牽引した Apple や Tesla などが急落、その分、所謂 Value株である金融セクターなどが物色されたりしていますが、株式マーケットそのものは、大きな変動を繰り返す、ボラタイルなステージに入ってきました。通常は、上昇相場が終わる時に、こうした乱高下局面が現れますので、いわゆる調整局面に入ったと見て良いでしょう。
さて、問題はここが「買い」のチャンスなのか? それとも「ポジションを落とすべき」ピンチなのか?
新型コロナの影響で、マクロ指標も企業業績も、本格回復には数年を費やす見込ですから、エコノミストたちは、今の株価水準を「根拠なき熱狂」と評して、売却を薦めています。一方、最前線で株式ファンドの運用をしているファンドマネージャーやストラテジストたちは、中国内の鉱工業生産がすでに復活レベルにあること、米国内の消費も復活しつつあること、そして行き場のない「過剰流動性」の存在などを理由に、ここでの調整局面は「絶好の買い場」と考えてる向きが多い。
専門家たちの意見も割れている訳ですが、長期投資で名高いウォーレン・バフェット氏は、このタイミングで日本の総合商社5社の発行済株式の5%ずつを購入したことを公表。典型的な Value株であり、PBRはすべて1倍未満です。
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