地球温暖化と 氷河期到来
日本が2020年までに、二酸化炭素などの温室効果ガスを2005年度比で15%削減することを目標に掲げました。京都議定書を定めた議長国としては、もう少し思いきった数値を出すべきと言う環境保護団体の意見と、経済への影響を危惧する産業界の抵抗の中、バランスをとった目標値のようです。CO2排出量でいえば、日本はアメリカ、中国、ロシアに次ぐ世界4位、韓国もイタリアに次ぐ10位です。特に 韓国の場合 経済実力以上に排出量は高く、その為かソウルの温暖化速度は、世界平均の3倍以上であると韓国国立気象研究所が発表しました。ソウルの年平均気温は過去100年間で2.4度上昇したそうです。
一方 太陽研究者によると、太陽活動の活発さを表す、黒点の数が200年ぶりの低水準になっており、このままだとミニ氷河期に入る可能性があると報告しました。17~18世紀 欧州ではテムズ川が凍るなどの寒冷期があったことは記録に残っています。果たして地球は 温暖化に向かっているのでしょうか、あるいは 冷却期になっていくのでしょうか?私のような環境学者でもない素人にとっては、こんがらがってしまう話です。しかし、実は 専門家の中でも環境問題は、様々な意見があるらしいのです。
二酸化炭素などの温室効果ガスが増加することで、地球の気温が上昇することは事実としても、具体的にどの程度の温度上昇があり、その結果 地球環境の変化はどの程度か、などは研究者によって様々です。 現在 地球の平均気温は15度ぐらいですが、恐竜が闊歩し、様々な生物が繁殖していた時代は今より10度以上高かったですし、その後はむしろ下がり続けているため、温暖化が必ずしも生物の生存に悪いとばかりは言えないかもしれません。温暖化自体よりは、人類による産業活動の結果、過去にないスピードでの環境を破壊していることに問題があるようです。
1人々が地球環境をまじめに考えることは 当然大切なことです。しかし、エコといえば誰も面と向かって反論しにくくなる部分、環境問題が政治と結びつくと、意図的に思わぬ方向に誘導されやすい面もあります。先進国のリサイクル運動が単純に、発展途上国へのゴミの押し付けだったり、CO2の排出権を発展途上国から買い取ることで二酸化炭素削減目標を達成できたとするなら、それは 名ばかりのエコ運動でしかないでしょう。
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