モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

島に行こう

2010-08-01 01:08:00 | スタッフ講師
ハヤシです。
私は出身が山口県の瀬戸内海沿いでして、その所為か海を見るがとても好きです。夏になるとますます恋しくなります。そんな私が行きたい芸術祭の紹介です。

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瀬戸内国際芸術祭2010


安藤忠雄さんの地中美術館や、ベネッセハウスなど現代美術の国内外の作家さんの作品が多く集まった香川県の直島を含む7つの島での芸術祭です。直島は90年頃から文化的な観光地にしようと言う試みから開発が始まり、今では全国区のアートスポットになりました。直島は私も2年前に行き、地中美術館と「家プロジェクト」と言われる作品を一部観ましたがかなり面白かったです。作品を探して島内を徘徊し疲れた果てに作品に出会う、美術館と言うハコの中で作品に浸る事とは違う宝探しのような楽しさがありました。
私は大学に入るまで現代美術をほとんど観たことがなく (と言うか、高校の教科書に載っていても目に入っていませんでした……興味がなかったのです…) 大学に入ってから、現代美術が好きな友人たちから話を聞くうちに「食わず嫌いは勿体無い!」と思い、現代美術館や森美術館などに行くうち徐々に波長が合う作品に出会ったこと、あと金属専攻の教授との出会いで現代美術も、古典・近代絵画や彫刻を見るときのように偏見ない気持ちで観られるようになりました。
しかしながら現代美術は今でも観ていると不可解さと不安が付きまといます。作品から「考えなさい」と、自分の人間性や感覚についての問いかけられているのが怖いこと、あまりに自分の感覚と離れすぎていて「?」と思うことがあるからです。ですがそれがこの分野の面白さ。いつかの日記で小原先生も「不可解なものとの遭遇は自己を磨くのにはもってこい」とおっしゃっていましたが、出会った分だけ自分に新たな考えが芽生える事が現代美術のたのしみかなと思っています。
10月末までやっているのでちょっと遠くまで行ける時間がある方はぜひ行ってみるといい体験が出来ると思います!今回どんな新しい作品に出会えるのかが楽しみです。恩師も出ているので私も絶対行きたい思います。

個人的におすすめの作品は、ジェームズ・タレルの「南寺」です。
Turrell

コメント
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