
“ぼくの夏休み”のような小学生並にストレートな題名のセンス。
この作品の完成度とのミスマッチ感に逆に「狙ってる?」と疑いたくもなりますが、どうなのでしょう?
油絵3枚目で、パースの取り方や画面への配置、構図が非常に難しい油絵の具の道具箱をモチーフに選ばれた時は、正直「あぁ、失敗させてしまったらどうしよう?油絵初っぱなから挫折を味わってしまったらもう筆を折ってしまうかもしれない…」とドキドキでした。
絵の制作は当然生徒さんご本人がレシーブ・トス・スパイクを打ちますが、初心者の方の場合、レシーブを受けたら(制作意図を聞いたら)、スパイクを気持ち良く決めて頂く為に、我々スタッフはなるべくいい位置にトスを上げるように心掛けます。
今回木村さんの難しいレシーブを受け、ご本人以上に私が勉強させて頂きました。苦労した結果、予想以上に素晴らしい作品になったと思います。
木村さんのお人柄が出た、優しく温かみのある作風から、まだ新しい画箱にも愛着を感じる事ができる、素晴らしい絵になりました。
この作風にクールな色合い・シャープなタッチをプラスする事を次回の目標にして頂けると、素朴な題名とますますギャップが出て吉! オバラ