
石山 日本画
幅広い年齢層の方が集う水曜大人クラスでのムードメーカー、石山さんの日本画が遂に完成しました!
屏風絵の一部を模写した作品ですが、もう模写の域を超えて琳派に影響を受けたオリジナル作品と言っても良い位です。
実は私は琳派・狩野派などの江戸中・後期の屏風絵や襖絵が大好きで、無駄の無い構図や間の取り方、煌びやかな金箔の背景を見るたびにため息をつき、日本に生まれて良かったな~としみじみ感じています。また当時は西洋でジャポニスムという日本ブームが起き、ミュシャやクリムト、モネやゴッホなど、日本でも人気のある作家達が影響を受けているのです。
今回石山さんにそんな屏風絵のハイセンスさをすごく上手に汲み取り、現代的でお洒落な作品を作っていただいたので、展覧会でお披露目するのがもう石山さん以上に楽しみです!!
実際の屏風絵は植物をもっと平面的に描いてありますが、こちらの作品は本物の写真を見ながら立体感をつけてあります。平面的な背景と立体的な植物の対比が力強く、人目をパッと引きます。これはそれぞれの植物の描写がしっかりしているからこそ!
またサイドも実はちゃんと絵の続きが描かれています。

パネル自体が作品ですね!!
初めての日本画で、ここまで完成度の高い作品づくりができる石山さんの力量に感服です。
今年の展覧会は日本画が多く展示される予定ですので、ミオスに今以上のジャポニスムが起きるんじゃないかとワクワクしています!
赤尾