
プライベートレッスン 年中作品
見ての通り、カブトムシとクワガタの対決です。
何回も何回も勝負したのに、私は残念・・・・0勝。
色画用紙で作った昆虫を空き箱の上にのせて、トントン相撲風の紙工作です。
アトリエには小原先生採集(?)の標本がたくさんあるので、絵画の時も工作の時も本物を見た刺激が制作意欲に繋がって、毎回楽しく制作がスタートします。
この授業での工作の制作方法は、あえて制作方法は説明しませんでした。
自分のアイデアと試行錯誤しながらの彼の粘り強さで、ここまでリアルに完成しました。
平面の画用紙を立体的にするには?
尖ったツメをもった細い足を切り取るには?
頭と体の接続は?
制作指示がないので、疑問がたくさんあったはずです。
でも、
私が立体的に組み立てていく過程をとても集中して見ることで、自分の作品にも反映させて正確に形にしていくことができました!
これは、決して人のマネをしているのではなくて、自分がもっている完成のイメージに近づく為の作業のなかで、自分に必要な要素を見つけて制作しているのです。
工作完成後は、2人で無心に対決を楽しんでしまいました!
圧倒的な勝利を勝ち取った年中さんの彼は対決に火がつき、そのあとの絵画も対決シーン。
木のしる目掛けて、クワガタとカブトムシがえさの取り合いをしているところです。
こちらは、カブトムシとクワガタ、どちらが勝ったイメージなのでしょうね。
・・・彼がはじめてアトリエに来た時は、年少さんでした。
動物や昆虫の絵を描く事が大好きで、初回プライベートレッスンが始まる前のほんの短い時間にも、アトリエの壁に掛かっていた馬の絵を見ながら、あっという間に描きあげてしまったことを思い出します。
馬の絵は、小学生クラスが砂から絵の具を作って描いた作品だったのですが、砂の絵の微妙な色合いを、彼が描く絵ではクレヨンで色を重ねて描いていました。
この昆虫の絵も画像では分かりにくいですが、クレヨンの混色が見事です!
鋭い観察力に発想力。
最近は集中力も増してきました。
幼い年少さんの時から授業を見ていますが、集中するところと無邪気に楽しんで遊ぶところをきっちりと分けて制作できるように成長して頼もしい限りです。
伊藤