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AH-64D アパッチ ロングボウ プロローグ 立体金型





ようこそ !
 趣味人(シュミット)の
   プラジェクトX(ばってん)へ!




パーツ洗浄後、水滴が乾燥してポツポツと跡が残るのが嫌なので(特にクリアパーツ)、圧力高めでエアブローしています。下に敷いているのは洗車用の人工セーム革で、吹き飛ばした水を吸い取ってしまいます。




お手製ランナースタンドにクリアパーツ以外をスタンバッています。
前作のEC665はランナーは3枚でしたが、ハセガワのアパッチは大小合わせて13枚もあるボリューミーなものです。

SA誌でこのキットを担当された林周市氏はわずか10日で組み上げられたとの事で、キットの素性の良さも伺えますが、プロの手にかかれば約300パーツを数えるキットも、赤子の手をひねるようなものなんでしょう。


プラジェクトX(ばって〜ん♡)



左上が今回のランナーに成型されたロゴマークで、右上はMa.kシリーズのFALKEに、下の白黒2枚のランナーは、メカトロウィーゴに付属しているものです。
金型の中に入れ子で用意されているようで、スペースの取り具合で少しずつロゴの周囲の枠があったり無かったりと、直接パーツに彫刻してある不粋なものと違って小洒落たパーツのひとつです。

これを成型するには左右一対の彫刻が施された金型の中に、高温・高圧の溶けたプラスチックを射出して成型しますが、今回のアパッチの数点のパーツはその左右の金型にもう一つ別方向から金型を加えて成型されたものがあります。






画像はランナーを平面に置いていますが、金型を上下から挟んだら成型出来る状態です。
外周のランナーが消えているところがありますが、ここに上下挟んだ金型にあとから進入する別の金型が入った所です。









同じパーツを平面と側方から見た画像です。ハセガワが立体金型(スライド金型)を選択したのは、凸リベットやパネルラインを省略せずにモールドするためです。
金型から成型品の型抜き方向の制約で省略せざるを得ない彫刻を、敢えて工程が増える金型を使って再現しているところは、「飛行機のハセガワ」と呼ばれているプライドからなせる技でしょう。

もしこのアパッチの機体表面の成型が凹リベットで再現され、抜き方向のモールドをあきらめたならば複雑な金型は必要なかったでしょうが、ヘリ特有のビッシリ打たれた凸リベットを再現するために、採算面は長期的に捉えて高価な金型を用いた事に賛辞を惜しみません。

今までいっちょんちょん:1/144から、さんにい:1/32まで数点作りましたが、アパッチ ロングボウは初めてで、ローターマスト上のレドーム、コクピット下方のA型から大型化されたスポンソンなど、D型特有の機体形状を堪能したいと思います。


今日もご覧頂き
   ありがとうございました。m(_ _)m

  今回は この辺で ごきげんよう  (^o^)/

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コメント
 
 
 
Unknown (クラキン)
2020-10-30 14:12:46
凸リベットの整形というのはそういう苦労があるんですね。
私はプラパーツをそういう視点で見たことが無いので初めて知りました。
昔のオオタキやニチモの凸リベットびっしりのモールドを見て昔の金型職人さんは凄いなぁ・・・と感心していましたが、こういう難しさがあることも初めて知りました。
私はヘリというとバートル、シーキング、イロコイ、星形エンジンのシコルスキーくらいしか知らないので、よく判りませんが、AFV適要素の強い飛行機という感じで楽しく拝見させて頂いています。
細かいパーツやディテールの自作や再現は毎回勉強になります。
 
 
 
Unknown (atzggkaz)
2020-10-30 20:17:10
クラキン 様

今晩は。いつもコメントありがとうございます。
最近のキットは凸リベットが敬遠されがちで、それは接合部の処理で消えてしまうので、手取り早く再生しやすい凹リベットのほうが好まれるからでしょうか。鬼の金棒のようなゴツい凸リベットが打たれた昔のキットも味はあるんですが、いざ作ろうと手にしてみると二の足を踏む、大胆さとか大らかさとかいつの間にか無くしてしまいましたね。
 
 
 
Unknown ( 趣味人( シュミット ))
2020-10-31 09:39:01
訂正
誤:無くしてしまう
正:失くしてしまう
 
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