今日の名護は薄曇りの空にところどころ青空が見えていて、街や海、山にかかった靄が陽光を柔らかくしている。明後日は旧暦の5月4日(ユッカヌヒー)だ。ハーリー鐘が鳴り、梅雨ももうすぐ明けるだろう。
今年はまだワシワシー(リュウキュウクマゼミ)の鳴き声を聞いていないのだが、昨日、実家で作業をしていたら、庭のサルスベリの木でワシワシーが羽化しているところを見つけた。オスだったので今頃は今帰仁のどこかの木で鳴いているだろう。
去年の7月22日に皆既日食があったとき、名護でも太陽が9割ほど欠けて辺りが薄暗くなった。同時にそれまで鳴いていたワシワシーの声が止まり、光が戻るとともに鳴き声も戻っていったのを思い出す。
1960年代、仲宗根の幼稚園は神アサギの向かいにあり、その近くにシンダンギー(栴檀木)があった。シンダンギーはワシワシーがよくとまるので、幼い頃、祖母と一緒に捕りに行った。当時は虫捕り網など売っていなくて、新聞紙を丸めてラッパ状の筒にし、それを竿竹の先に付けてワシワシーを捕っていた。
幹にとまっているワシワシーに新聞紙の筒口をかぶせると、竿竹を地面に倒して筒口に手を入れ、ワシワシーを捕まえるのだが、素早くやらないと逃げてしまう。幼い子どもには無理なので、祖母が捕って羽を半分に千切り、飛べなくしてから私に与えていた。
ワシワシーが鳴き出すと沖縄の夏も、いよいよ本格的になる。
今年はまだワシワシー(リュウキュウクマゼミ)の鳴き声を聞いていないのだが、昨日、実家で作業をしていたら、庭のサルスベリの木でワシワシーが羽化しているところを見つけた。オスだったので今頃は今帰仁のどこかの木で鳴いているだろう。
去年の7月22日に皆既日食があったとき、名護でも太陽が9割ほど欠けて辺りが薄暗くなった。同時にそれまで鳴いていたワシワシーの声が止まり、光が戻るとともに鳴き声も戻っていったのを思い出す。
1960年代、仲宗根の幼稚園は神アサギの向かいにあり、その近くにシンダンギー(栴檀木)があった。シンダンギーはワシワシーがよくとまるので、幼い頃、祖母と一緒に捕りに行った。当時は虫捕り網など売っていなくて、新聞紙を丸めてラッパ状の筒にし、それを竿竹の先に付けてワシワシーを捕っていた。
幹にとまっているワシワシーに新聞紙の筒口をかぶせると、竿竹を地面に倒して筒口に手を入れ、ワシワシーを捕まえるのだが、素早くやらないと逃げてしまう。幼い子どもには無理なので、祖母が捕って羽を半分に千切り、飛べなくしてから私に与えていた。
ワシワシーが鳴き出すと沖縄の夏も、いよいよ本格的になる。
内地では余り見かけない種類のセミだったのですが、最近は温暖化のせいで東京辺りでも見掛けられる様になっています。