海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

羽地内海でクレーン付台船に抗議行動

2015-07-14 21:22:24 | 米軍・自衛隊・基地問題

 14日は午前11時20分頃から名護市の羽地内海で、台風9号のため大浦湾から移動している2隻のクレーン付台船に対し、海底ボーリング調査をやめるよう抗議活動を行った。大浦湾は波が高く海上での作業や抗議行動は難しいが、羽地内海は波も静かで、台船の周りをゆっくり漕ぎながらプラカードを掲げ、昼食の準備をしているらしい作業員たちに、各メンバーが思いを訴えた。

 作業員の皆さんも、沖縄に米軍基地の負担を押しつけ、さらに新しい基地を造ろうとしていることに、思うことはあるはずだ。船尾には「鹿児島県川内市 第八十八福丸」と記されているが、鹿児島(薩摩)と沖縄(琉球)の間には支配、被支配の歴史がある。自分たちがやっていることを、仕事だから仕方がない、と割り切ってすましてはならない。新基地ができたとき、米軍が起こす事件や事故に自分たちも責任があることを自覚すべきだ。大浦湾に戻らず鹿児島に帰れ!

 午後12時からは、キャンプ・シュワブのゲート前で抗議活動をとりくんでいる皆さんと一緒に集会を開いた。干潮で砂利の干潟ができ、クレーン付き台船まで声が届く場所で、ヘリ基地反対協やカヌーチーム、宜野湾市、今帰仁村、那覇市の島ぐるみ会議などの代表が、次々とマイクを手にした。羽地内海の浜で集会が開かれたのは初めてではないだろうか。大浦湾ではかなり離れた場所からしかクレーン付台船を目にできない。台船が間近に見える場所で、陸と海のメンバーが協力して抗議集会を開けたことは意義深い。

 集会の後半から、もう1隻のクレーン付台船に抗議に向かった。こちらの青い台船には組み立てたままのスパッド台船が1隻、解体されたスパッド台船が2隻載っている。船上に載せられた台船のスパッドの長さを見ると、水深20メートルくらいは楽に調査できそうだ。クレーン付き台船の浮き輪には「琴平号」と記されていたので、これが船名のようだ。こちらは香川県高松市から来た船で、同じく大浦湾に戻らず香川に帰れ! 

 安保法案に反対する集会やデモが全国で開かれている。カヌーを漕いでいてなかなか参加できないが、国会前へ行きたいという思いが募る。今いる場所で力を尽くすしかないが、安倍政権を打倒しましょう。

 


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